夏の終わりを駆け抜けた
久しぶりの記事になる。というのは、9月は毎週、どこかでライブを観に行ってて、多忙だったからだ。
9/7(土) Black Midi @京都メトロ
9/15(日) Pohgoh /malegoat /Cait (Rainer Maria) /Turncoat @栄・Party's
9/21(土) 全感覚祭(大阪)
9/29(日) Nothing/ 揺らぎ @下北沢ERA
愛知県から西へ東へ。なかなかのハードスケジュールだった。10/5(土)も実は、浜松まで行って、シューゲイザーバンドが集まるライブがあったのでそれも楽しんだ。その話も入れると長くなってしまうので、今回は割愛する。(ちなみに浜松のそのライブの出演は Gangliphone/COLLAPE/Mishca/Yuragi Lands/sitaq/Plasmaclub だった。圧倒的にうるさくて良い夜だった)
というわけで、ざっくりとそれぞれのライブに行った感想というかレポートを書いておこうと思う。
9/7(土) Black Midi @京都メトロ
京都がたしかツアー最終日だったと思う。チケットが売れてない説があったが、始まる前には身動きがとれないくらい人が入っていた。観に来た人もかなり色々だった。プログレ好き、エレクトロ好き、インディロック好き、そしてマスロック好きの自分など。Angel-Hoというアーティストのアルバムを一周させてから、グリーンデイの「バスケットケース」で登場、というド派手な始まりだった。外見のクセがすごいバンドだった。オタク感がすごいベーシスト、SUM41みたいな見た目のボーカル、テキサスのカウボーイみたいなギター、ゴリゴリの黒人。そこから繰り出される変幻自在な演奏に飲み込まれた。MCもアンコールも一切なし。20代前半の人たちがやるとは思えない貫禄。ポストパンクでもありプログレでもありハードコアでもあり、とにかく形容ができない。完全に「Black Midi」というジャンルを確立してしまったように感じた。これほどのバンドは、もうライブハウスでは収まらないと思う。フジロックとか野外のデカいステージで聴きたいし、その実力があることは証明された。
9/15(日) Pohgoh/ malegoat/ Cait (Rainer Maria)/ Turncoat @栄・Party's
Malegoatが連れてきてくれた。Pohgohは今年の復帰作から聞き始めた超後追い状態で見に行ったが、とにかくよかった。まずTurncoatが時間いっぱいつかってゴリゴリにエモいパンクを鳴らしてくれて、Party'sをあっためてくれた。Caitには驚かされた。ベース一本とエフェクターと、自身の歌だけ。それだけでチルアウトできる音楽を作り上げていた。malegoat。やっと、やっと見れた。最前列で体を揺らしてた。アンコールまでやってしまう盛り上がり。日本国内最高峰のエモバンドだ。そしてPohgoh。泣いた。女性ボーカルエモが大好きなんだ、と話していた若い女性がいたが、最前列でずっと号泣していた。それにつられて、僕も泣いた。病気を乗り越え、車いすに座ってギターを弾いて歌うボーカルは美しかった。アンコールでCaitが混ざって、Rainer Mariaの曲を演奏。泣いた。いつもお世話になってるstiffslackの店長、新川さんも号泣していた。「エモって、やっぱりいいよね」。お互いこれしか言えないし、体が動かせない、そういう感動的なライブだった。
9/21(土) 全感覚祭(大阪)
全感覚祭に今年初めて参加してみた。主に見たのは、bed/ Climb the mind/
The Novembers/ GEZAN 。全感覚祭、自分が行きたいフェスというものを完全に具現化していた。絶妙な規模だし、とにかく各ステージが観客に近い。移動も簡単。フリーフードが全部おいしい。お酒も充実してて、メインステージの裏でゆっくり音漏れと景色を楽しむこともできる。文句のつけようがない環境だった。ぜひ来年以降も参加したい。各アーティストをかなり前で観ていた。bedとClimb the mindにエモエモにされて、お酒とつまみと、そこかしらでライブを観てハイになった状態で、The Novembers と GEZAN を迎える、そんな一日だった。マヒトはGEZANのステージを始まるときに言った。「今日みたいな日が奇跡だとか伝説だとかそういう日じゃダメ」。こんなかっこいいバンドがいるだろうか。最強にぶちあがった。モッシュで圧死するかと思った。(下の動画を参考。真ん中で、前から三列目くらいの位置にこの時はいた)
9/29(日) Nothing/ 揺らぎ @下北沢ERA
9月の最後に仕事の都合で3連休が発生したので、観ることができた。揺らぎを観るのは実に1年弱ぶり。そしてNothingは例によってstiffslackで音源をすべて揃えてるバンドだったから、これ以上ないといえる組み合わせのツーマンライブだったと思う(揺らぎはNothingから指名されてのツーマンだったらしい) 。まずは揺らぎ。初めて見たのは大阪のコンパスだったけど、その時に比べたら序盤は「もっと轟音が欲しいな」と思ったのが正直なところだった。だが、ライブの後半はすさまじかった。「AO.」、「Path of the moonlight night」、「Sleeptight」、このラスト三曲がとにかくうるさくて美しい。「AO.」が今回のライブで一番好きな曲になった。轟音系ポストロック的な、静と動のコントラストに磨きがかかってた。欲を言えば、「Soon」と「Night is Young」もやってほしかったところ。そして、Nothing。シューゲイザーのバンドというより、
magnet schoolとかthe life and timesとかみたいなタイプのエモバンドとして僕はとらえているバンドなので、とにかく最前列ど真ん中で全身を激しく揺らして腕を突き上げて叫んで飛び跳ねた。シューゲイザーファンが多い観客の中では確実に一番浮いてたと思う。特に「Zero Day」と「Blue Line Baby」には痺れた。アンコールでやってくれた「Bent Nail」ではイントロで演奏より大きい声で絶叫してしまった。「Bent Nail」は急遽の演奏だったらしく、愛知から見に行った甲斐があった。
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そういうわけで、これはライブを見まくって駆け抜けていった夏の終わりの話でした。
弾丸でサマソニに行った話
サマーソニック2019 大阪 最終日 8/18
もともと行く気はなかった。観たいアーティストはいっぱいあったけど、今年はヘッドライナーが豪華で、東京も早めにソールドアウトしてしまったみたいだし。あきらめてた。
でも、今年もやってたフジロックの配信を見ながら思った。
「生で見れる機会があるなら逃したら損だ」
というわけで、フジロックの配信を見終わってから、すぐに大阪最終日のチケットを買った。弾丸で行くことを覚悟して。
というわけで、二年連続、三回目のサマーソニック大阪への参加だった。
主に観てきたアーティストの感想を簡単に書こうと思う。
① Psychedelic Porn Crumpets
オーストラリアからのサイケバンド。今年のソニックステージは非常に充実していたと思うが、早々にこのバンドがでてきてくれたのはよかった。
実は一番最初に見たのはamazarashiだった。いいライブだったけど、あくまで自分の目当てというかスタートはこのバンドだった。
amazarashiは一緒に見た後輩に連れられて、前よりの真ん中で立ちながら見ていたが、早々に疲れてしまった。
そういうわけで、Psychedelic Porn Crumpets はアリーナの一番後ろから座って観ることにしていた。
けれど、そうはいかなかった。生で聴くと音源よりずっとうるさくて、サイケで、シューゲイザーで、メタルで、ヘヴィ。結局2曲目が終わったら立ち上がってた。で、曲ごとにどんどん前に出てしまって、気が付いたらamazarashiを観ていた時よりも近くで飛び跳ねてライブを観てしまっていた。
最近、轟音を浴びるライブによく行くせいもあって、本当に来てよかったと、この時にすでに思った。
大阪って東京に比べたらずいぶん規模は小さいけど、その分いっぱいになりやすいしアーティストとの距離も近い。Psychedelic Porn Crumpets は大盛り上がりだった。間違いなく。彼らも初めての日本に満足してくれたみたいだった。
これだ。初めて日本にくるアーティストを全力で楽しんで、いい気持ちで帰ってもらう。これがフェスの楽しみなんだ。毎回のサマソニで考えていることなんだけど、今年は弾丸と決めてきて、気持ちが強かったから、よけいに心にくるものがあった。
オーストラリアといえば、フジロックで圧巻のパフォーマンスをしたハイエイタス・カイオーテとステラ・ドネリー、いわずもがなのテームインパラ、大阪はキャンセルになったが東京のベストアクトと名高いタッシュ・サルタナ、そしてレイドバックしたザ・スミスみたいな良質なインディロックを鳴らすヴァケイションズ。最近素晴らしいアーティストを輩出する国がオーストラリアであるが、そこに割って入る実力を存分に見ることができた素晴らしいライブだった。
② Sam Fender
楽しかったんだけど、周りが残念だったなあというのが正直な感想。Endricheriが終わってから、ソニックステージにいた人全員いなくなったんじゃないかってくらい人が少なかったし、残ってたのは次のPale Wavesが目当てなんだろうって人が前のほうに固まってるくらい。B'z地蔵問題がなんやかんや言われてたけど、個人的に一番ひどかったのはPale Waves地蔵だった。もうちょっと予習してきてほしかったよ、周りの人たち。
まあ、そんな偉そうなことを言った自分も「Dead Boys」と8月にでた新譜をそれぞれ3周程度回しただけの浅い状態で観た人間なんだけど。Pale Wavesを前のほうで見るために予習したアーティストなんだけど。
で、肝心のライブはというと、マジで自分以外だれが盛り上がってるんだよ、ってくらいだった。とりあえず自分には彼がかっこよくて美しく映ってた。
ライブの後半になって、自分のすぐ横に酔っ払ったおじさんおばさん組が来た。その中のおばさん一人が「ほら、いいでしょ!?でしょ!?」って楽しそうだった。そのおばさんのすぐ横で「あ、これなら俺もはしゃいでいいな」って思えた。そういう時に丁度、新譜からのリードトラック『Hypersonic Missiles』をやってくれた。めちゃくちゃ歌った。飛び跳ねた。
それが伝染したのかはわからないけど、その曲から一気にソニックステージの空気が変わった。おとなしかった周りも結構揺れたり腕をあげたりしてた。
Sam Fender はライブの終わりに感謝の言葉ともう一曲といって演奏を僕らにプレゼントしてくれたけど、もっと僕らから与えられるもの(盛り上がりとか喜びの気持ちや表情、態度)があったんじゃないかな。いいライブだっただけに、そこが悔しい。
③ Pale Waves
俺にとっての今年のサマソニの大本命。2年連続の出演。去年サマソニで見て、冬の単独ツアーも初日の名古屋に見に行って、そして今回を迎えた。
ほぼ最前列の真ん中に来ることができた。Sam Fender の時からいた地蔵が大半だったけど。
前のほうにいるのはほぼ女子。去年のサマソニでは結構男性人気がある感じがしてたけど、その後アルバムをだして、単独の時と今回のサマソニとで、かなり女性人気がでた印象を受けた。ひょっとしたら今は女性のほうがファンが多いかもしれない。
セットリストは単独で見た時とほとんど同じだった。『Eighteen』、『Television Romance』から始まっていく感じ。ただ、これまでよりもボーカルのヘザーのロックスター然とした姿がそこにはあった。キュートさとポップさを併せ持つクールなバンド、それが去年のPale Wavesだった。今回は違った。「跳べ」と言わんばかりに何度も人差し指を上に掲げた。マイクを持ってステージを歩き回りながら聞く者を煽る。
だけど、マイクのコードに躓いたりとかもしてた。まだまだクールには振り切れてない感じが、若きロックスターの卵、って感じがしてよかった。
Pale Waves のアルバム全歌詞の和訳をしたことがある自分にとっては、全曲でシンガロングすることなど容易だった。このアーティストの為に来たサマソニで、最高にノらせてくれるライブをしてくれたと思う。唯一の減点ポイントといえば、さっきも書いたけど、セトリがほとんど単独の時と同じだったことで、ライブを楽しみつつも、「つぎはあれだな」っていうのが何となく察することができてしまっている自分がいた。これについては自分のPale Waves への愛が強すぎるせいかもしれない。
最後の最後はやっぱり『There is a honey』だった。そして、最後にヘザーはステージを降りて飛び込んできた。目が合った。はっきりと腕にふれた。「I love you, Heather!」って叫んでおいた。(あと、多分だけどPale Wavesを見てたひとの中でダントツでテンションが高かったのが俺だったんだ。それで、多分『Red』の時も目が合ったと思う。最高だったよ。)
④ Weezer
Pale Waves を観終わってからすぐに来た。最後に『Say it ain't so』だけでもやってくれたら観れるだろうと信じて。
期待通りだった。『Hush Pipe』まで聞くことができたのはラッキーだった。最後の二曲だけしか見れなかったけど、バリバリにエモい演奏を楽しめた。正直、Pale Wavesじゃなくてこっちにしておけばよかったかもしれない、と思った。
あと、初めてリヴァースの日本語を生できいたけど、結構上手だなと思った。
MCの宣言通り、今年の紅白に出てほしいよ。
⑤ the 1975
翌日は仕事だから、MGMT か the 1975 を観て帰る、ということは決めてた。どちらを観るべきかは直前で迷ったけど、the 1975 なら全曲で泣き叫んでしまうくらい楽しめる自信があったので、こっちにした。
予感は当たった。『Give yourself a try』、『TOOTIME』の冒頭2曲でもう涙がとまらなくなってた。『She's American』、『Sincerity is scary』、『It's not living』とキラーチューンを続けてやって、それだけでも大満足だった。
タバコを吸いながらのMC、そこからの『I like America』。これがこの日の彼らの一番カッコいい瞬間だったんじゃないかな。
もちろん例外はあるけれど、政治的な主張が強くなると、作品というのはなんだか薄っぺらく、つまらないものになりがち。というのが僕の感覚なんだけど、彼らも例外の一つであることをはっきりとこのライブで確信できた。
最高のアンビエントナンバー『Somebody else』を挟んで、『I always wanna die』。『I always wanna die』の時、顔は涙と汗でぐちゃぐちゃだった。そんな状態でサビでシンガロングしてるもんだから、鏡が目の前にあったら我ながら粗相してただろう。
さらに『Love it if we made it』からの、まさかの『chocolate』。現在と過去の名曲を聴くことができて感無量だったし、いかに数年で化け物じみた進化をしているのかを示していた。
そして、『SEX』。最高に盛り上がる。そしてデカデカと映る「Rock n Roll Is Dead God Bless」の文字。これを観たくてthe 1975に来たのだ。もう死んでもいい、そう思えた。
最後はやっぱり『The Sound』。
ロックは死んだ、なんて言っておいて、跳べ、って煽る。ダブルスタンダードすぎる。そしてそれが許される圧倒的な楽曲と演奏。
彼らが2010年代を代表するアーティストになり、来る2020年代のリーダーになっていくことに、だれが文句をいえようか。そんなことを思った。
帰りは意外とすんなり帰れた。the 1975が終わった直後はB'zが見たい人と移動したい人でもみくちゃになって大変だったけど。全然バスも混んでなかった。意外と弾丸でサマソニって、サマソニの楽しみ方として正解なんじゃないかと思った、そんな今年だった。
ただ、サマソニよ。バスの場所は毎回同じにしてくれ。去年は前売りでも当日でもオアシスから結構あるいたとこにあったぞ。頼むから場所は固定にしてくれ。
来年はフジロックデビューします。本気で。
白く染まった(羊文学ライブレポート)
ずいぶん久しぶりにブログを書く。仕事とか色々あった。それなりに忙しい日々を過ごしながらいろんなライブに行ってた。Vasudevaとか、Carb on Carbとか、CHINESE FOOTBALLとか。
そんな中、奇跡的に残業がその日なくて、平日なのに観れたライブがあった。
8/2(金) 羊文学 @名古屋 CLUB UPSET
ワンマンライブだった。羊文学の新作EP「きらめき」のリリースツアーとして、東名阪をワンマンで巡るというツアー。その初日がなんと名古屋だった。
チケットは無くなる寸前で手に入れた。仕事を終えて、開場済のライブハウスについたら「SOLD OUT」の文字。「名古屋飛ばし」という言葉さえ存在するほど客が集まらないことで有名な、名古屋ではありえない文字に感動した。
羊文学は、新作のEPが出るまでは全然聞いたことが無かった。以前、自分がライターとして所属していた「出前寿司RECORDS」で、他のメンバーがアルバム「若者たちへ」についてのアツい記事を書いていたから、バンドの存在は知ってた。
delivery-sushi-records.hatenablog.com
新作「きらめき」のリリースを受けて、この記事を思い出して、自分は羊文学に興味を持った。「きらめき」と「若者たちへ」を聞いた。そしてこのライブをぜひ見ようと思っていた。本当に見れたのは奇跡にちかい。
自分の経緯の話はこれでおしまい。またライブ当日の話に戻る。
ソールドアウトしたというだけあって、ライブハウスは人だらけだった。客層は本当にいろんなひとがいた。明かにシューゲイザーが好きそうな雰囲気の若い男子、着飾った服装の女子、オルタナ好きがにじみ出ている中年くらいの人、とにかくたくさん。PALE WAVES が名古屋に来た時に見に行ったけど、その時を思い出すほどの人の入り具合と、聞きに来る客層の広さを感じた。
19:00開場、19:30開演という予定通り、19:30ほぼ丁度に羊文学はステージに現れた。
新作EPのレコ発ツアーだから、新曲を中心に演奏すると思っていた。けれどそうではなかった。
1.「春」
2.「あたらしいわたし」
3.「絵日記」
冒頭の三曲で新作から初期のEPまでの曲を演奏した。
「これはただのレコ発じゃなくて、シンプルに持ち曲をガンガンやるタイプのライブだ」と確信した。演奏を観ながらどんどんテンションが上がっていった。(ワンマンライブだからそういうスタイルのライブになるのは当たり前なんだが)
続けて
4.「ロマンス」
5.「ドラマ」
6.「うねり」
「うねり」の後にいったんMC。歌ってる時の声量が信じられないくらい、ボーカルの塩塚モエカは静かにゆっくりと話した。
名古屋という場所で羊文学を見に来た人がこれほどいるとは、という驚きを話していたが、自分も同じ気持ちだった。
名古屋に来るのはこれが3回目くらいで、2019年は初ということだった。貴重な機会であることがあらためて分かって嬉しかったけど、もっと名古屋に来てほしい。
あと、水分補給を強く推奨してきた。「お酒では水分をとったことにならないらしい」ということで「水を飲んで水を」と念押ししてきた。(この日、この後のMCで毎回言ってた)
水分補給の話をしたところで「そんな夏の日の曲」と言ってまた演奏が始まった。
7.「夏のよう」
8.「踊らない」
9.(新曲)
10.「若者たち」
新譜「きらめき」にも収録されていない新曲を挟みつつ、過去作を中心に演奏していった。「夏のよう」、「若者たち」で浴びた轟音に心底感動した。ぜひライブで聴きたかった曲だったから。
またMCを挟んだ。正直自分としては「若者たち」が演奏されたときに「終わっちゃうのかな」と思ってた。それくらいクライマックスらしい迫力だったから。
しかし衝撃の言葉が飛び出した。「終わる感じだけど、まだ半分なんですよ」
11.「ブレーメン」
12.「ミルク」
13.「ソーダ水」
14.「コーリング」
「ミルク」が新譜の中では一番好きな曲。羊文学もこの曲は好きなのか、演奏した後にコメントをしてくれてなんだか嬉しかった。「コーリング」も良かった。三人で向き合ってブレイクして、飛んで跳ねて弾く、若々しさにあふれていた。
15.「祈り」
16.「Step」
17.「優しさについて」
新譜の最後の曲「優しさについて」でライブ終了。
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当然アンコールはあった。
出てきてまずは物販の紹介だった。「くるりかよ」って心の中でツッコミを入れた。
白を基調として、花の刺繍の入ったカバンとか、ハンカチとか、言い方は昨今ではあれだけど「女の子らしい」ものが多かった。一応はガールズバンドに括られることがあるバンドなんだっけ、と思いだした。そりゃ女子から人気でるよね。(実際、観に来た人の半分くらいは若い女性だった)
そしてアンコール
1.ペイヴメントのカバー
2.1999
3.天気予報
ペイヴメントはあまり詳しくないから曲はわからない(「Spit on a stranger」の気がする)。「発音は・・・」って塩塚モエカは笑ってた。ちょっとカタカナ英語だったけど、それくらいのほうがローファイな感じがしたし、全体としてかっこよかったから気になるものではなかった。
「季節外れのクリスマスソングだけど」って言ってやってくれた「1999」。〆の「天気予報」。他の曲でもコーラスが素晴らしかったけど、アンコールで聴くと全然感動が違った。最後まで、光に包まれて吹き飛ばされるようなライブだった。
と思ったらまさかのアンコール2。
「生活」
CDなど音源でのリリースはない、ずっと前からの曲。最後の最後の最後をこういう曲で〆る新しいあたりが面白い。「エンディング」はライブでやってくれなかったけど、こういう演出がもう「エンディング」を演奏する代わりになった気がした。
そんなわけで、羊文学のライブは終った。
ライブ後、サインをもらうことができた。途中で並びなおして自分が最後尾。
ゆっくりして待って、メンバー全員からサインがもらえた。
さっき載せた羊文学の「若者たちへ」のレビューを書いた人と、塩塚モエカが知り合いらしかったので、その話もできたりして、贅沢だった。
あと、間近でみると全員めちゃくちゃ若い。多分みんな年下。なんか負けた気しかしなかった(一般人の分際で何を思ってんだろ)けど、まだまだこのバンドが見れる機会がありそうだってことがうれしかった。
最近、シューゲイザーバンドとか轟音系ポストロックバンドとか、とにかく音がデカいライブに行くことが多かった。
羊文学もかなりの音のデカさのライブだったけど、体感は他のライブとは違った。
最近観たライブは、飲まれていく、吸い込まれていく、そういう轟音だった。(それも大好きだ)
羊文学のライブの轟音は「吹き飛ばされる」とか「まぶしい」って表現が似合いそう。アニメとかで神様がものすごい光を放って全部の悪者とか闇を浄化したり消し去ったりするみたいに。仕事終わりで疲れてライブを観に行ったのに、終わってみれば疲れがとれた(ような気がした)。
まさにあの日、あの場所の世界は『白く染まる夕方』だった(厳密には夜なんだけど)。
ちなみにツアーファイナルの東京(8/7)で、今年さらに新作がでること、2020年のツアーが発表された。
ぜひ来年も名古屋で。今度は土日がいい。東京優遇はやめてほしい。せめて大阪で土日のどっちか。
Very the EMO REVIVAL (Holding Patterns 、登場)
最近のオルタナティブロックの話題の新作といえば、The National「I AM EASY TO FIND」だったり、Vampire Weekend の「Father of the Bride」だったりだろう。あるいは初期ウィーザー感が全開なBilly Cobbの「zerwee」かも。(これは配信でしかまだないようだ)
だが、あるアルバムがエモ好きの一部の人たちを騒がせていることは、上記の作品たちほどには知られていない。それは久しぶりの新作を発表したゲットアップキッズではない。
Holding Patterns のデビュー作「Endless」である。
ストリーミングで聴くことができる。下は Apple Music のリンクだ。
CDは日本でのみのリリース。
リリース元はStiffslack。(店頭および通販でも購入可能。『stiffslack』で検索)
Stiffslack からのリリースという時点で名盤なのは確定してるわけだ。(言い過ぎか。いやそんなことないだろう。)
Holding Patterns はアメリカの3ピースロックバンドで、今作がデビュー作となる1stアルバムらしい。
で、内容はどんなのかというと、この記事のタイトル通り「まさにエモリバイバル」。
エモリバイバルというと
①Algernon Cadwallader とか This Town Needs Guns (TTNG) とかみたいなマスロック的な要素がみえるタイプ
②Into it, Over it とか Annabel とかみたいな優しい響きのあるシンプルなオルタナ、な感じがするタイプ
この2つのタイプが多い。
良質なバンドは他にもたくさんいる。だが正直言って、僕はこうも思っていた。
「ちょっと似たようなタイプのバンドが多くなってきてる」
「単音を美しく紡ぐのは大好きだけど、それだけだと柔らかさしかない」
「リバイバルとはいうが、90年代のエモ最盛期のバンドたちとは若干感じが違うというか、現代に合わせたバンドになってる」←これは良いところでもある
要約すると
「もっと硬派で、他のリバイバルバンドとは一線を画し、90年代感もほしい」
この要求に見事に応えたのが、このアルバムだ。
・Jawbox の「For Your Own Special Sweetheart」にあるような硬いギター
・Braid の「Frame & Canvas」にあるような力強く、ハードコアから生まれたようなドラム
・ポストロックを思わせるような曲も収録
こういうことを一枚に詰め込んでくれた。近年のエモリバイバルバンドではかなり希少なタイプだと思う。
だからこそ、現在エモ好きの人の間では話題になっている。多分だけどその人たちも、自分がさっき要約で書いたような要求というか本音が心の奥底に眠ってたんじゃないだろうか。
概要はこれくらいにして、アルバムの曲を1つずつ簡単に紹介しよう。
1.「Glow」
1分ほどのインストナンバー。ギターだけ。ゆったりとしたアルペジオがエモバンドらしい導入になる。
2.「At Speed」
1曲目から流れるように、それでいて完全に引き裂くように、硬いギターリフがかき鳴らされるイントロでもう優勝。
ブリッジのザクザクした感じもたまらない。個人的には中盤のブレイクの連発が好き。ひたすらコードをかき鳴らして迫ってきておいて、ラストにアルペジオで綺麗に〆る展開もニクい。
3.「First Responder」
だいたいエモのアルバムって3曲目か4曲目になんだかしっとりめの曲とか置かれがちで、この曲もそういう構成にのっとった・・・というのではなかった。徐々に盛り上がってくる感じはあったけど、途中でいきなり止まってからブレイクして、がっつり激しい音を聞かせてくれる。1曲で2度おいしいような曲。あと、とにかくこの曲はドラムが終始クール。
4.「Centered At Zero」
ここまででは一番Jawboxみたいな感じがするナンバー。コーラスのハモリがカッコいい。これも途中から転調して重い感じになる。また最後にメロウになって、アウトロが次の曲の為の短いインストナンバーみたいになる。あっという間に感じる曲で、全然ダレる感じがしない。
5.「No Accident」
ここでまたサビの疾走感が気持ちいい曲。前半では一番ノリやすいかも。アウトロはゆったりめの曲が続いてたところで最後ががっちりカッコいい曲が5曲目にきてくれるから、アルバムを通してメリハリがあって楽しい。
6.「Pyre」
ここから折り返し。インストナンバー。1曲目と同じ役割。だが、どこか不穏な感じと重苦しさの影がある。(その伏線がこのあと効いてくる)
7.「Dust」
必殺ナンバー。6分以上ある(エモにしては)長めの曲だ。
ドラムが一番カッコいいのはこの曲。爽やかなのに一つ一つの音が重たい。ジャムをしているような中盤が最高。ずっと続けばいいのにいうところでやっぱり転調する。ハードコアを通過した古き良き90年代エモ、そういうものを一番感じられる曲じゃないだろうか。
8.「The Shot Will Ring」
「Dust」と同じで、爽やかさと重さが同時にある曲。「Pyre」からのちょっと重い流れをここで決めてくるように感じる。アルペジオでつないでから一瞬止まって、ブレイクする中盤は「エモい」以外の何も感じられない。最後のシャウトの切なさがかき鳴らされるギターに溶けていくように染みる。
9.「Endless」
アルバムタイトル曲。これがまた短いインストナンバーなのが面白い。ドラムソロでポストロックっぽい。
10.「House Fire」
8分近くあるメロウな曲。Starmarketの名曲「Safe Bayou」を彷彿とさせる。静けに引き込まれる。そしてバーストする。ポストロックみたいに。
『言い残すことはない。誰にも。結局は。』
( Nothing to say to anyone at all )
この曲の歌詞の一節だ。かき鳴らされるギターの中で聞こえる歌詞だ。かっこよすぎる。そしてこの曲に非常に似合っている。コーラスが超気持ちいい。「エモい」という感情の渦に放り込まれて、うつむいたまま何も言えなくなる。そうなってしまう曲だ。まさに「エモ」。個人的今作のベストナンバー。
11.「Long Dead」
前の曲でライブが終わって、アンコールがあったらこういう曲かな、というような構成を感じられる。ザクザクしたギターがイントロでまた聞ける。単音ひとつひとつを美しく紡ぐ中盤~アウトロはこのアルバムの後半の流れも汲んでると思う。
12.「Momentarily」
ラストナンバー。とびきりに爽やかな序盤。徐々に重くなっていく。コーラスを腕をあげて叫びたくなるラスト。ハードコアからの影響をすごく感じられる。
以上がこのアルバムの内容である。
「最近のエモバンドはしらない」という昔のエモが好きな人にこそ知ってほしい。間違いなく2010年代エモの名盤になる。
SPOOLのレコ発(名古屋編)がすごく良かった話
今年、バンド初の全国流通盤フルアルバム(記事の一番下にストリーミングのリンクあり)をリリースした女子4人組の話題のシューゲイザーバンド、
SPOOL。
そのレコ発、名古屋編に行ってきた。
(画像はそのアルバム「SPOOL」のジャケット)
場所は栄のParty's。名古屋のシューゲイザーバンドmishcaとEastoklab、東京からのシューゲイザーバンドaprilaprilとcattle、そしてSPOOL。出演バンドが盛りだくさんなレコ発だった。
mishca
ライブで初めて聞いたバンドだったけど、トップバッターでいいのかと思うほどの轟音と甘さがあって、いきなり「今日来てよかった」と思った。メンバーの一人が脱退してしまうらしいけど、4/14に新しい音源のリリースがあったばかり。レコードストアデイでバカ買いした後にライブに来たせいでお金がなくて物販で買えなかった。悔しい。ぜひ別の機会でまた見たい。
Eastoklab
改名前(the skateboard kids)の作品も含めてストリーミングで聴いたことはあった。ライブだとアルバムよりもっとドリーミーだった。好きなバンドの一つになった。このバンドも改名後は初となるアルバムのリリースが控えていて、楽しみ。
改名前のアルバム音源と、今の名前でリリースしたシングルがApple Musicでも聞けるので貼っておく。
https://itunes.apple.com/jp/
https://itunes.apple.com/jp/
https://itunes.apple.com/jp/
aprilapril
このバンドも、今回のライブで初めて聞いた。シューゲイザーというよりは良質なインディオルタナ、って印象を受けた。疾走感が気持ちよかった。
1stミニアルバムがApple Musicで聴ける。もともと自分はエモが好きなので、かなりツボだった。収録曲だと「umbrella」が好き。
Cattle
1stEPを持ってて、2ndEPはストリーミングで聴いてきたので、SPOOLの次に楽しみにしてたバンドだった。最前列で観た。ライブはすさまじかった。音源のポップさはどこへ、というぐらいの轟音。ライブ化け、というどころじゃなかった。SPOOLのレコ発だったけど、ベストアクトだった気さえする。作品のリリースも近々(?)あるらしくて、ぜひ欲しいし、ぜひまた見たい。レコ発で名古屋来てほしい。
Apple Music にある2ndEP がこれ。
https://itunes.apple.com/jp/
そして、SPOOL。
Cattleに引き続き、最前列で。
まずは「Springpool」。音量はちょっと控えめな気がしたけど、その分、甘い。声も楽器も、全部の音がバランスよく聞こえた。そもそもメロディが綺麗なバンドだったことを思い出した。
次に「blooming in the morning」。多分この夜で一番静かだった曲。丁寧に一音一音響いてた。とにかく上手い。
MCを挟んで、「Shotgun」と「Be My Valentine」を続けて演奏。両方ともアルバムの好きな曲。「Shotgun」でシューゲイザーらしい轟音と甘さを堪能して、アウトロをちょっとノイジーにして畳みかけるように「Be My Valentine」だった。「このまま『Be My Valentine』につながったらうれしい」と思ってたところにやってくれたから、声にならない悲鳴がでた。「Shotgun」が始まった時はうれしくて本当に声がでちゃったわけだけど。
最後は「モルヒネ」。これも「最後は『モルヒネ』で〆てほしいな」と思ってたところだったからうれしかった。
アンコールは1曲。「No, thank you」。超轟音を最後にあびたい、って気分だったのでストライクだった。アルバムの中で最後の曲で、ボーナストラックみたいな印象があったんだけど、それとも合ってた。それまでにやってた曲からすると嘘みたいにザクザクと力強く演奏する姿がかっこよかった。アウトロはすごく引き伸ばして、4人が向かい合ってひたすらかき鳴らす。実際はそんなに長い間ではなかったんだろうけど、いつまで続くんだろうと思うくらいのノイズの嵐に飲まれた。最高だった。
あまりにも短い尺のライブだったのが唯一残念なところだった。もう一度名古屋に来たときは、彼女たちの今の持ち曲を全部やれるくらいの時間で見たい。
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(おまけ1)
SPOOLをまだ聞いてない人はストリーミングもあるのでとりあえずそこからどうぞ。
https://itunes.apple.com/jp/
もっとSPOOLについて知りたい、って人へ。以前僕もメンバーだった共同の音楽ブログサイト、出前寿司Records(http://delivery-sushi-records.hatenablog.com/)のリーダー、おすしたべいこ氏がやっているシューゲイザー専門の音楽メディア、Sleep Like A Pillow をチェックしてほしい。下がリンクだ。SPOOLについてのインタビューが2つもある。かなり濃密な内容になっている。
(おまけ2)
せっかく名古屋に来てくれたので、SPOOLのTシャツを買って、サインをもらってました。CDは事前に2枚買っておいて1枚をサインもらう用にしてたので、実行できてよかった。
本当に楽しかったです。SPOOLの皆さん、ありがとうございました。
飛びながらシューゲイズ(Wild Nothing ライブレポート)
Wild Nothing のライブを観るために京都メトロまで行ってきた。
今回は昨年リリースしたアルバム「インディゴ」のリリースツアー。
正直な話、Wild Nothing は名前は有名だし、1stと2ndは名盤として名高いけど、今作「インディゴ」のリリースツアーが決まるまで全く聞いたことはなかった。
とりあえず「インディゴ」を何度も聞いてみて「良い」とは思ったけど、絶賛するほどにはハマってない状態でライブに乗り込んでしまった。不安はかなりあった。
だけど、それは杞憂だった。
「Nocturne」、「Wheel of Misfortune」、「Golden Haze」、「Flawed Translation」
冒頭の4曲で一気に引き込まれた。ダウナーなのに明るい。沈んでいるようなのに飛んでるよう。夢を見ているような揺らぎと、踊れるポップな要素。まさにドリームポップだった。
「インディゴ」からの曲に偏らず、他のアルバムの曲もバランスよく組み込まれたセットリストで、初めてちゃんと聞けて、観れたことがよかった。
落ち着いたライブではあった。(自分は控えめに腕を上げて体を揺らしていたが)
その空気が一変したのは「Canyon on Fire」からだった。
陽気な外国人がいきなり飛び跳ねて前にきて、モッシュのようになった。超満員で身動きもできないような空間の中で。それからはもう自分もなりふり構わなかった。ずっと飛び跳ねて、腕を高くあげて。本来はそういうタイプの音楽じゃないと分かってるのに、その場の空気と、彼らの音楽がそうさせた。
アンコール前の最後の曲が「Letting Go」だった。「インディゴ」の中でも特に好きな曲。空気を変えたその外国人は僕の真横だった。二人して肩を組みあって踊った。完全にダンスフロアだった。
オルタナで、シューゲイザーとかサイケとかに寄ってる音楽であれほど踊れるとは思わなかった。ライブをみて「まあまあ好き」レベルのアルバムが「すごく好き」になるとかはよくあったけど、アーティスト単位でそれを感じたのはこれが初めてだった。
以下、セットリスト
Smokebeesを聞いてほしい件
2019年の3月は新譜ラッシュ。ジャパニーズハウス、アメリカンフットボール、ステラドネリー、日本だとザ・ノーベンバーズ。
そして3/20、こんな新譜がでた。
Smokebees 「Imaginary Lights Never Fade」
そもそもどんなアーティストなのか。簡単に言うと、日本人2人組の宅録ユニットだ。メンバーである Taku Sudo と Miki Hirose はそれぞれ別の名前やグループでも活動している。(下はアー写)
カセットのEPなどもリリースしていたが、今作がフルアルバムとしては初の作品になる。
このアルバムを作るにあたって、影響を受けたと本人たちがSNSで語った作品たちが以下である。
① MicroPhone 「Before The Waves Roll In」
② A Grave With No Name 「Feathers Wet, Under The Moon」
③ Astrobrite 「Pinkshinyultrablast」
④ Triathalon 「Online」
⑤ Seabear 「The Ghost That Carried Us Away」
⑥ The Smith 「Hatfull of Hollow」
⑦ Sparklehorse 「It's a Wonderful Life」
宅録らしい電子音が随所にあるけど、全体的にはインディのオルタナとかドリームポップ的な柔らかい音楽。遠い田舎で作られたように感じる曲もある。かと思えば轟音系ポストロックみたいにギターがかき鳴らされるところもある。上記であげられた音楽からの影響がたしかにあるように思える。
でも、どの曲も耳に突き刺さる強い音ではなく、狭い空間をじんわりと満たしていくような広がりを感じる。大音量で聴いても疲れない。(本来はそういう音楽じゃないんだろうけど)
ストリーミングでも聞くことができるので、以下にリンクを。
Smokebeesの「Imaginary Lights Never Fade」をApple Musicで
Imaginary Lights Never Fade by Smokebees on Spotify
自分のお気に入りの曲を3つあげてみる。
#1「Playpark」
電子的な音と田舎っぽい音が合わさってのどかな曲。Mumが好きな人とかはハマると思う。
#6「Miyoko」
この作品中で一番ドリーミーな曲。Youtubeでもこれは聞くことができる。これを聞くためだけでも買う価値がある。
#11「Illuminant」
ラストナンバー。最後らしく切ない感じに仕上がってる。鍵盤が一番作品中で綺麗に聞こえる。一枚を通して聞いてきて、最後に聞くことでより光る曲。
CDが欲しくなったら下に貼ったこのアルバムの特設サイトで、売ってるお店をチェックしてほしい。ライブの情報もある。(現時点では名古屋のみ)
もっとこのアルバムが聞かれますように。