超個人的年間ベストアルバム2021 ベスト3+α

 今年も超個人的に良いと思ったアルバムたちを選択していく。

 

 トップ3と佳作をいくつか挙げていくこととする。

 

 

 

3位 LICE 「Wasteland: What Ails Our People Is clear」

 

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LICEの「Wasteland: What Ails Our People Is Clear」をApple Musicで

 

 いろいろなところで、洋楽における今年最高のポストパンクアルバムはこれだと言ってきた。ブラックミディやスクィッドといったUKポストパンク勢に隠れてしまっているが、彼らもイギリスはブリストン出身のバンドである。

 非常にソリッドで、無機質で、切れ味の鋭いポストパンクをしている。ハードコアを感じるような心地よいスリル・温度差を楽しめるし、中盤の「Serata」はポストロックのような浮遊感を見せ、アルバムのラストを飾る「Clear」ではブリストン出身らしく、ダブの影響を強く感じさせる。ビートを強めつつ、踊るものとは違う。そういった力強いロックを展開した傑作と言える。

 

 

 

2位 CARTHIEFSCHOOL 「CARTHIEFSCHOOL」

 

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CARTHIEFSCHOOLの「CARTHIEFSCHOOL」をApple Musicで

 

 3ピースバンドのデビュー作 from 札幌。3位のLICEが「洋楽における今年最高のポストパンク」ならば、このアルバムは「2021年の世界最高のポストパンク」の称号を与えるにふさわしい。

 とはいえ収録曲に「bloodthirsty」というあの札幌の偉大なるバンドを彷彿とさせるナンバーがあるように、どちらかといえばハードコアやオルタナティブロックの系譜の中で語れるものに近い。ひたすらに冷めた旋律の中で、絶叫を続けるボーカルはピクシーズ54-71といったものからの影響を強く覚える。「doppo」というナンバーがあるように、文学的アプローチも強く、まさに札幌の偉大な先人たちへの現代からのアンサーだ。

 12曲33分に詰め込まれた熱量が聞く者の全てを黙らせる。非常に活動も活発であり、札幌では同郷のthe hatchなどのバンドとの共演も多く、今年さらにEP「kenjimiyazawa」も追加でリリースしている。いつ大化けしてもおかしくない。いや、すでに化けている。もしまだ聞いていないのなら、今すぐに聞いてほしい2021年傑作アルバムの個人的筆頭作である

 

 

 

 私的ベスト1位に行く前に、取り上げるべき佳作たちを取り上げる。

 

 

佳作① Optloquat 「From the shallow」

 

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Optloquatの「From the shallow」をApple Musicで

 

 東京のシューゲイザーバンドの満を持してリリースしたミニアルバムである。新たなベーシストを加えてからは初のアルバムになる。

 開幕曲「shallow end」でとてつもない轟音を鳴らして人を惹きつけつつ、シングルカットした爽やかな「赤橙/紡ぐ日々」を収録し、マイブラッディバレンタインを思わせる「overcast」で突き抜ける。サウンドは前作「Fructose」から一気に多様になった。国内シューゲイザーにおける快作だ。

 

 

 

佳作② Slow Crush 「Hush」

 

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Slow Crushの「Hush」をApple Musicで

 

 またしてもシューゲイザーのアルバムとなってしまうが、このアルバムこそ、2021年の世界最高のシューゲイザーであると考えている。

 ベルギー出身のバンドの、待ちに待った2ndアルバムだ。全編にわたってとにかく轟音。不穏な響きとウィスパーボイス。真っ向からのヘヴィロック。

 耳を音で埋め尽くすものを求めるなら、今年はこれを上回るものはなかった。

 

 

 

佳作③ Game Center 「LOVE」

 

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GAME CENTERの「LOVE」をApple Musicで

 

 フジロック2020の生配信時に演奏したバンドのミニアルバム。国内インディロックではこの作品こそ至高の域にある。

 ハイトーンの歌心溢れたボーカルと、ほどよく歪んだギターが心地よすぎる。どうしても自分はオアシスの「Definitely Maybe」を思い起こされる。ライブを生で観たこともあるが、実際にオアシスを感じた。

 「サーカス」、「さよならサバーバン」、「あわれな魂」など、どこを切り取っても名曲だらけ。

 

 

 

 

 

 

 

 ということで、佳作を3枚挙げた。

 そして、個人的年間ベスト第1位を挙げる。

 

 

 

 

 

 実は、年間ベスト1位は2枚ある。

 

 

 

1位 HIJOSEN 「発露」

 

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HIJOSENの「発露」をApple Musicで

 

 

1位 Goldrink 「For a heart of gold」

 

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goldrinkの「For a heart of gold」をApple Musicで

 

この2枚だけは、自分の中では別格の存在だった。

 

 

 まずはHIJOSENの「発露」について。

 

 TESTCARD RECORDSからリリースされたデビュー作。メンバーがまず凄い。STRAM!、死んだ僕の彼女、PLANET WE CAN SEE、The Stillなどに在籍する超実力者陣をサポートに加えた編成で活動している。さらに、マスタリングはQUJAKUのSoushi Mizuno。

 とんでもない豪華編成から繰り出されるのは、なんとも形容しがたい、最強・最恐・最凶の轟音ロック。

 ポストパンク的な無機質でダークなビート、独特で虚無になる詩世界、サイケデリックな陶酔感と美、シューゲイザー的なダイナミクス制作にかかわったすべての人たちの音楽性が融合した、カオスのようでこれ以上ないバランスで成り立った作品になっている。

 文句なしの年間ベスト。

 

 

 次にGoldrinkの「For a heart of gold」について。

 

 神戸で活動するバンドの自主制作で、デジタルリリースしかしていない作品であり、彼らにとっての1stアルバム。ある日、面白い音楽がないかと探していた時、まさにその日にリリースされたアルバムがあるということで聴いて以来、心を奪われてしまった。

 Built To Spill、Pinegroveといった王道中の王道のアメリカンインディロックをしており、そこにはBloodthirsty Butchersの歌詞を引用しながら届ける爆音が乗る。Explosions in the sky のような轟音スロウコアを感じさせる瞬間も多い。

 とにかくすべての瞬間に隙が無い。完璧。こんな音楽を作れるバンドが日本にいて、しかも20代前半の若者たちが全くの自主制作でやってしまったということが脅威でしかない。怪物だ。

 

 

 

以上が、2021年の超個人的年間ベストである。

 

 

 

意識 mbv 生命

 先日、Dommuneの配信を見た。テーマはマイブラッディバレンタイン。最近ele-kingから刊行された別冊特集「マイブラッディバレンタインの世界」の実写版ともいうべき配信内容だった。

 

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発売中の別冊ele-kingマイブラッディバレンタインの世界」

 

 マイブラッディバレンタインの話題だけにとどまらず、関連する楽曲をdommuneの環境でレコードで流したり、トークショーの語り手の各人はマイブラッディバレンタインからどのように音楽を聴き広げていくか/関連する音楽はどうか、についても語られており、非常に面白いものだった。

 

 その中で、Dommuneの宇川氏が流した音楽、語ったことが自分にとっては大きいものがあった。

 

 宇川氏は、マイブラッディバレンタインと絡める音楽として、裸のラリーズの楽曲をレコードで流した。(楽曲名は忘れてしまった)

 ノイズがひたすら覆いつくすような曲で、マイブラッディバレンタイン、ひいてはシューゲイザーを感じるのは確かだった。

 しかし自分が耳を奪われたのはそのノイズではなかった。むしろ、そのノイズの裏で鳴っているバッキングのギターとドラムだった。

 とてもレゲエ・ダブの音に似ているのである。3拍目にアクセントのあるリズムとカッティングの音はレゲエそのものだし、ドラムの重ね方と強調性はダブに共通する音を強く感じた。バックにあるこの二つの音の反響が本来の主役であり、ノイズは装飾でしかないとまで感じた。この曲を聴いて、ダブとシューゲイザーというのは深いところで繋がりがあるのではないかと自分は考えた。(故にこの雑文を書いている)

 

 シューゲイザーというものをシューゲイザーたらしめているもの。これは一言では言い切ることはできないが、一つの要素として【音を重ねる】ことが挙がるのは確かだろう。ギターの音を何層にも重ねたことにより、ラブレスという作品が生まれたわけである。

 音を重ねるという手法はまさしくダブのそれだ。録音された曲を何度も低音を強調して重ね合わせ、リズムを強化する。

 重ねている素材が違うだけであり、手法としてはシューゲイザーとダブというのはかなり似通ったものであることが、宇川氏がチョイスした裸のラリーズの曲を聴いて理解できたことである。

 

 音を重ねるという共通項から思い出したことがある。

 自分は、このdommuneの配信の前に、名古屋で開催されたイベント「Dreamwaves」に行っていた。シューゲイザー系のバンドのライブもあったが、前半は黒田隆憲氏、小野肇久氏、日置氏(Eastoklab)によるトークショーであった。その中で黒田氏は『シューゲイザーを感じたもの』として、ジェイムスブレイクの初来日ライブを挙げていた。シンセの音がどんどん重なり、ホールを埋め尽くしていく体感が、シューゲイザーを聴いている感覚と重なると語った。ここでも、【音を重ねる】という手法が出てくる。

 

 「音の重なり」という「音の調理法」が鍵なのだ、ということがこれらのことから分かる。それがギターの轟音なのかどうかという「素材」が重要ではないのだ。

 

 「音の重なり」をそもそも人間は遥か昔から愛している。その証拠は輪唱と重奏であると考えられる。クラシックとして残っているのは人間の根本に美しさと心地よさが感じられるからであり、我々はそれに触れる度、やはり安らぎを覚える。

 わかりやすい例として、以下の動画がある。カノンの重奏をモデルで表現したものだ。数学的にも音楽的にも美しい。

 

www.youtube.com

 

 パッヘルベルのカノン自体は300年近く前から存在していたと言われる。この時代といえば、バッハやヘンデルといった所謂「音楽の父」、「音楽の母」と呼ばれた人たちの時代だ。つまり人間の根幹には音を重ねると心地よいという感覚があるのだ。カノンはその感覚が音楽として形にされた最古の形と言えるだろう。

 クラシックのようにヨーロッパで生まれたものだけでなく、アフリカで生まれたレゲエ・ダブ、マイブラッディバレンタインをはじめとするシューゲイザーでも、重なりが心地よいという感覚は共通しているはずだ。

 そういった人間の無意識に触れる音楽のひとつがシューゲイザーだと、配信およびDreamwavesを振り返って気づかされた。

 

 ここで、dommuneの宇川氏が配信で語っていた言葉というのが、自分の中で強く意味を持つのである。

 宇川氏は「生命が誕生する直前・直後」とマイブラッディバレンタインの音を絡めて話していた。生命誕生前の混沌としたものの中から、生命が出現し一つのまとまりとなって動き出す。これは先述した人間の根幹と音楽の形と似ている。人間の無意識を何らかの形となって存在させる。その言わば太古の存在を想起させるのがクラシックやレゲエと同じくシューゲイザーだと、自分は氏の言葉から読み取れる。

 

 もう少し掘り下げてみよう。無意識というものが人間のどこに存在しているのかは不明であるが、生きていなければ、無意識は存在し得ない。生きるために我々は呼吸をし、心臓が動く。酸素を循環させる運動。血液を循環させる運動。新しいものと古いものを常に入れ替えながら。無意識なのか反射なのか生命のシステムとして組み込まれたものなのかわからないが、そうして生命は続く。

 血の循環と輪唱や重奏などの音の重ね合わせは似ている。血は動脈と静脈といういわば「新」と「旧」の二つの属性が回りながら重なりながら、一つの生命を構成している。輪唱や重奏は一つの元になる音、先行する音があり、それを追いかけたり何層にも重ねることで、一つの巨大な作品になる。

 

 音の重なりとは、人間の意識の根幹だけでなく、生命の活動を表していると考えれば、より宇川氏の「生命の誕生直前・直後」とマイブラッディバレンタインの音楽が結びつくという考えが深いものとして自分に入ってくる。

 脳的な部分にも、肉体的な部分にも近いからこそ、人によって強烈な親和性もしくは拒絶を産むのがマイブラッディバレンタインの世界、シューゲイザーの世界なのだ。

 

 すごく根源的なものを、マイブラッディバレンタインは表現しようとし続けてきたんじゃないかと、この雑文を書きながら気づかされた。

 

www.youtube.com

「Emergency & I」は今こそ再評価されるべき

 2021年も間もなく上半期が終わる。今年はとにかくポストパンク系の音楽が強い。去年からの流れがさらに強化されている。

 

 海外からは主に

 Shame、Black Country New Road、Dry Cleaning、Squid、Black Midi、LICE

 (LICEは個人的に年間ベスト候補筆頭。ヤバさにもっとみんな気づけ・・・)

 

 国内なら

 NEHANN、PLASTICZOOMS

 

 

 さて、そんな今年のポストパンクを聞いていると、ふつふつと湧き上がることがある。

 

 「Emergency & I」は今こそ再評価されるべきだ

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The Dismemberment Planの「Emergency & I」をApple Musicで

 

 

 ロックバンド the dismemberment plan の1999年リリースの代表作である。

 

 一応「いやなにこれ」という人に、これがどれくらいの評価を受けてるのか説明しよう。

 

 ・1999年ピッチフォークの年間ベスト1位に選ばれる。当時の得点は9.6点。

 ・2011年の再発時はピッチフォークで10点満点。

 ・くるり岸田繁が国内盤発売時に解説を書く

 

 余談だが、これの次作「Change」もそれはそれは名盤で、SnoozerCROSSBEATイースタンユース吉野氏から年間ベストに選ばれたらしい。(Wikiより)

 

 評価と知名度がこれほど釣り合っていないアルバム、そしてバンドを他に知らない。

 

 the dismemberment plan はワシントンで結成されたバンドであり、当時のフガジなどDischordのバンドたちと共にあったため、よくポストハードコアやエモの系列で語られる。

 けれでも彼らの異質さは、ポリス、トーキングヘッズといった変則的なポストパンクのにおいを含みながら、ポップさも併せ持っていたことだ。

 

 というわけで、今のポストパンクの音を感じながら、この傑作の魅力を挙げて再評価していこう。

 

 魅力① 反復する単音

 たとえばアルバムの開幕曲「A Life of Possibilities」は4分程度の曲だが、序盤の2分半ほどはひたすら同じフレーズの反復である。テレビジョンのマーキームーンを思わせるようだ。徐々に感情を逆なでしてくる。おそらく彼らの場合は根底にポストハードコアがあるので、マスロックのような展開が得意なのだ。

 今のポストパンクバンドの中でもSquidが好きな人にはこの要素は気に入るのではないだろうか。Squidはひたすら反復しているわけではないが、彼らはエレクトロニカの名門、WARPからのデビューである。その理由はバトルスのようなマスロック的アプローチの音楽とも親和性が高いからではないかと推測している。そのため改めてこのアルバムを聞いてもらいたい。

 

 魅力② ひっそりとある浮遊感

 収録曲#4「Spider in the snow」#5「The Jitters」に見られるものだ。両曲ともにメインのアルペジオの裏で、トレモロやディレイをかけているような音が鳴る。余計に不穏さを煽りながら、2本のギターが絡み続ける。

 この要素はDry Cleaningが好きな人に刺さるのではないだろうか。Dry Cleaningはポストパンク好きに聞かれているが、どちらかというとソニックユースを思わせるようなクールさがあり、ディレイやリヴァーヴがあるのか、よりオルタナティブな雰囲気を自分は感じている。だから複雑なギターの絡みがしっかりあるEmergency & I も聞きやすいはずだ。

 

 魅力③ 幅広い音とジャンルレスさ。

 これはアルバムを通して言えることだが、Emergency & I は、やっていることがかなり幅広い。序盤はオルタナ・ハードコアの側面を出しながら、#6「You are invited」では電子ドラムのような音をメインに据えた打ち込みライクな曲になっており、#9「The City」でもテクノようだと感じる。#11「8 1/2 Minutes」もケミカルブラザーズを彷彿とさせるようなカッティングと打ち込み音の融合からの、パンクらしいロックなサビが楽しめる。アルバムのラストを飾る「Back and Forth」はストーンローゼスでも聞けそうな軽快なドラムが楽しめるダンサンブルなナンバー。

 今でいうとまさに、Black Country New Road、Black Midiが好きな人に受け入れられる要素である。彼ら2バンドの2021年のアルバムたちのほうが、音の種類・ジャンルの多様さとしては多いと思うが、ボーダーレスさならEmergency & I も負けてない。一枚を通して退屈しないはずだ。

 

 魅力④ 1曲単位でも、アルバム全体で聴いても変則的

  Emergency & I の最大の魅力はここに尽きる。とにかく展開が二転三転する。おとなしくしていたところから急にバーストしてギターをかき鳴らすことは当然曲の中で頻繁にあるし、急にポップになったりする。アルバム全体でとらえても急転する。例えば#6「I Love a Magician」#8「Gyroscope」はがっつりハードコアを感じられる曲で、前後の曲と合わせての構成が素晴らしい。#10「Girl O' Clock」も前の曲の踊れそうな感じから一転してとにかくまくし立てるように強力なグルーヴで押し切ってくる。単純な緩急だけでなく、それぞれにポップな明るさも含めていてそれが急に現れるから、とてつもなく変則的である。

 もうわかるだろうが、これはBlack Midiに通じるものだ。自分はBlack Midiのデビューアルバムを初めて聞いた時、「これは The Dismemberment Plan の再来だ!」と歓喜した。

 Black Midiは2021年のセカンドアルバムでメロディアスな要素やもっと多彩な音楽を取り入れ、シームレスにつながっているようで、一枚で一つの世界を作るようなものだった。

 先述したthe dismemberment planのChangeというEmergency & I の次にリリースされたアルバムは突き抜けるようにロックに振り切っているが、ややシームレスに感じられるようにもできていている。そういうところも、Black Midiに通じるものがある。

 Black Midi の場合は突き抜けるのではなく、より深く広くなった。これはthe dismemberment planとは大きく異なり、そこにこれからの期待がより寄せられる。

 

 

 

 

 いかがだっただろうか。

 

 自分がいいたいのは、Emergency & I が今の音楽より優れているということではない。ちょっとずつ、今ブレイクしているポストパンクに通じる要素が混ざっていて、改めて素晴らしいアルバムだということだ。

 

 今のポストパンクバンド勢は過去の音楽を見事に消化し、それぞれの差別化がされていると思う。

 「こっちの方向わからないかも」と思った時に、もしかしたらこのEmergency & i から入っていけるかもしれない。

 

 

 完全に余談だが『LICEのデビュー作「Wasteland」は本当にすごいぞ』ということは2021年に何回でも言っていこうと思う。Black Midi より Black Country New Road よりもLICEだ。

 

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LICEの「Wasteland: What Ails Our People Is Clear」をApple Musicで

OOPARTS岐阜2021 ライブレポート

Cinema Staff 企画の音楽フェスティバル、OOPARTS岐阜を、2日間ともに参加した。

※4/17(土)、4/18(日)の二日間開催


まるまる一年待った。国内のフェスとしては間違いなく最高ランクにエモいバンドをそろえてきたラインナップだっただけに、去年の中止の悔しさはいまだに忘れられない。

 

残念ながら、アメリカのPet Symmetryだけは再び呼ぶことはかなわなかったが、国内組は去年演奏するはずだったアーティストを再度揃え、最高のラインナップをかなえてくれた。

 

それを、文字として記録に残そうと思う。

 

自分が2日間を通してみたバンドは以下の通りだ。

 

初日

My Young Animal → Climb The Mind → LITE → toethe telephones

 

2日目

Shift Control → ナードマグネット → LOSTAGEThe Novembers

 

普通の人なら、夜の本気ダンスとかアルカラとかKEYTALKとかバックホーンとか、なにより企画のCinema Staffとかを見るのだろうけど、自分はかなり偏ったチョイスになってしまった。

 

 

 

初日

 

①My Young Animal

 Cinema Staff 辻さんのレーベルLike A Fool Recordsに所属する、岐阜のバンド。自分はもう何度名古屋で見たかわからない。大好きなバンドの一つ。OOPARTS2021の舞台が、今まで自分がみた中でダントツで大きなステージだった。今までで観た中で一番大きく、そして美しい音で聞けた。改めて、彼らのポストロック的な柔らかい音像と、アルペジオの美しさが味わえた。『drifter』によって、OOPARTSは最高のスタートを切ったと思う。

 

Climb The Mind

 自分が観るのは、全感覚祭大阪2019以来。昨年リリースの傑作『蕾』のリリース後では初めて見た。キラーチューンしかないのか、というような演奏。2曲目でさっそく『ポケットは90年代でいっぱい』を演奏。涙がこぼれた。生で演奏される音楽で涙を流したのは2年ぶりだった。これがフェスの醍醐味である。『歩み』、『つよがり』、『デスマッチ』、そして最後に『ほぞ』。強すぎた。

 

③LITE

 ようやく、生で観ることができた。緊張感がすごかった。拍手も、歓声も、忘れてしまうほど。ただ硬く、強く音を重ねていく。最前列の人たちはずっと体を揺らしている。音楽フェスで観たかった景色が目の前にあった。この翌日に名古屋のstiffslackでLow-PassとLITEでツーマン、というすさまじいライブが予定されていたわけだが、その演奏を前もって見ることができたんじゃないだろうか、自分は。なんと贅沢な時間だっただろう 。

 

toe

 だれからしても、初日の目玉だっただろう。超満員だった。

 山嵜さん一人がステージに立って、何かが始まる。そしてなんと、いきなり『グッドバイ』からスタート。小さくだが、歓声がそこかしこでおこった。こんなことがあっていいのか。震えが止まらなかった。

 『レイテストナンバー』などの曲を挟みつつ、『エソテリック』。その前の曲が終わってからのドラムからもう分かってた。ゾクゾクして、体中が飛び跳ねていた。

 そして最後に『Past and Language』。toeの好きな曲は?と聞かれたら5本の指に入る曲を2つも最後に演奏してくれた。感激の涙。

 演奏が終わっていく。それぞれ皆、楽器を置いて去っていく。その中で一人残ってギターをかき鳴らす山嵜さん。そして、吸い込まれるように音が消えて終わった。

 toeをみたのは、stiffslackのアニバーサリーイベントで、名古屋今池Huck Finnでのワンマン以来。あの時のように、一音一音にエモーショナルを詰めた、そんな演奏を観た。toeが演奏するフェスがあった。それだけでOOPARTS2021は日本最大級の価値があったと言っていいんじゃないだろうか。

 

the telephones

 10代のころ、自分はthe telephonesくらいしか聞いている日本のバンドが無かったといっても過言じゃない。そのころ自分は「レッドツェッペリンとかの70年代洋楽以外を音楽とみなさない」とか言うような痛すぎるティーンエイジャーだった。そんな自分でも狂ったように聞いていたのがthe telephonesだった。ライブを観れたのは学生の時。10年以上前だった。学生には遠征する時間もお金もなかった。

 社会人になり、年を取った自分の目の前にいたのは、あの時と何一つ変わっていないthe telephonesだった。それを聴く自分は10代のあの時のライブを現場で観ていた自分だった。疲れ切っているはずなのに、なぜずっと飛び跳ねれるのか。なぜ腕がずっと上げていられるのか。そんなことを想った。

 「音楽フェスの場にいるときは、誰もが全員子供みたいにはしゃいでいいし、そういう風になるほうが楽しい」って自分は考えてるけど、あの時だれよりも自分が子供だったと思う。幸せで汗だくだった。

 Monkey Disco、Baby Baby Baby、新曲、HABANERO、Love&Disco。新旧織り交ぜたけど、いつだって最高だったthe telephonesが見れたこと。10年以上の自分の時の重さを考えたら、彼らのライブが一番エモかった。

 

 

 

 

2日目

 

①Shift Control

 3、4年ぶりにライブを観た。そのときは、Loqtoが企画した、マスロックバンドValerian Swingの来日ツアーの名古屋編の対バンアーティストの一組だった。

 その時からはギターとドラムが変わって、2020年に新譜をだしていた。その広告を観た時には「これはバズりそうだな」という感じだった。

 2日目の最初の演奏者だったが、すでに最前列は埋まっていた。完全に人気バンドになっていた。演奏も明らかにかっこよく、上手になっていた。当時生でライブを観た『In The Debris』しかセトリの曲はわからなかったけど、本当にあのときのバンドなんだろうか、というほどうまかったし、なによりたくさんの人が喜んで腕を挙げている景色が良かった。

 

②ナードマグネット

 観る前はかなり不安だった。というのは、Shift Controlに対して、最前列の待機者がかなり少なかったからだ。前日はosterreichの待機が多かったのも見たので、これは相当なアウェーかもしれないと感じた。

 そんなのは杞憂だった。入ってきていきなり「どうでもいいことだけど、ACID MANのシングルのDVDにちょっとだけ映ってる」という話で笑いを誘い、そのまま畳みかけてきた。めちゃくちゃカッコいい。軽く聞いたことはあったが「ポップなパンクバンド」くらいの認識でしかなかったのに、スーパーチャンクを生で浴びているような、直球のロックをくらった。メンタル強すぎる。演奏の実力が高すぎる。

 サポートのベーシスト以外、服装はかっこよくない。むしろダサい。そんな見た目から繰り出されてるのが自分の大好物な音だった。このギャップはずるい。

 『バッドレピュテーション』、『Mixtape』、『ぼくたちの失敗』が聞けた。いまだにあの光景と音が頭から離れない。

 二日間で観たアーティストの中では自分は一番「見てよかった」と思った。

 

LOSTAGE

 二日目の当日券を買うことにしたのは、LOSTAGEを初めて見る機会が欲しかったからだ。今回は6人体制。

 エモーシャル、というよりもしんみりとした演奏だった。アコギやコーラスや鍵盤が、それぞれ溶け合って、ウィルコを聞いているような気持ちになった。

 『Harvest』が聞けたのがハイライト。

 非常にマイペースに、ゆるりと演奏して去っていった。野外のようなもっと開放的な場所で聴きたいライブだった。

 

The Novembers

 自分にとっての〆として選んだ。リハからすでに『こわれる』を演奏。演奏する側、聴く側の双方の緊張感と高揚感がすごい空気だった。

 控えめに見ても、ダントツのベストアクトだった。セトリ、演奏、すべてが期待の十倍以上。

 

 1.鉄の夢

 2.理解者

 3.New York

 4.Down to Heaven

 5.Bad Dreams

 6.Halleluiah

 7.Rainbow

 

 セトリの強度がありえない。他のバンドみたいに、躍らせる音楽や、感情的にさせる音楽ではなかった。『混沌で聴衆を叩き潰す』というような気迫があった。各パートが轟音で耳を支配し、ビートが身体を支配する。終った時に40分経っていたのが信じられない演奏だった。

 

 

 

 

 

 

 雑であるが、ここに記憶の記録としてOOPARTSの感想を書いた。

 

 以上。

 

 

オールタイムベストレディオヘッドソング

レディオヘッドの一番の曲はなにか。

 

その答えを知るべく、twitterにて、ハッシュタグ #オールタイムベストレディオヘッドソング を利用し、調査しました。

 

結果、139票が集まりました。以下はその結果です。

 

投票時のルールは以下の通りです。

 

 

 

ハッシュタグ#オールタイムベストレディオヘッドソング」がついた投票のみカウントする

 

・一人必ず20曲選び、順位をつけること。20曲に満たない投票は無効

 

レディオヘッドの曲なら何でも良い。ほかのアーティストのリミックス・カバーも可とする

 

・ジョニーグリーンウッド・トムヨークらが映画に提供した劇中音楽も選んで良い

 

レディオヘッド、もしくはメンバーがカバーした曲も選んで良い

(例)レディオヘッド版「the headmaster ritual」、ジョニーグリーンウッド版「electric counterpoint」を選んで良い

 

 

 

それでは、以下の結果をご覧ください。

 

1位/Paranoid Android/1170点/92票
2位/Let Down/1157点/87票
3位/There There/1067点/85票
4位/Everything in its right place/1017点/76票
5位/Fake Plastic Trees/957点/74票
6位/Airbag/948点/73票
7位/Idioteque/870点/73票
8位/Karma Police/854点/69票
9位/No Surprises/826点/70票
10位/High and Dry/760点/64票
11位/2+2=5/709点/72票
11位/Pyramid Song/709点/61票
13位/The National Anthem/593点/58票
14位/Reckoner/587点/49票
15位/Creep/583点/58票
16位/15 step/561点/54票
17位/Bodysnatchers/559点/55票
18位/True Love wait/503点/48票
19位/How to Disappear Completely/501点/43票
20位/Jigsaw falling into place/498点/46票
21位/Lift/480点/40票
22位/Weird Fishes / Arpeggi/458点/44票
23位/Just/438点/36票
24位/Daydreaming/425点/45票
25位/Kid A/421点/39票
26位/My Iron lung/411点/38票
27位/Nude/393点/42票
28位/Street Spirit/351点/40票
29位/Lotus Flower/342点/42票
30位/Blackstar/338点/37票
31位/I Might Be Wrong/319点/36票
32位/The Bends/298点/27票
33位/Videotape/296点/29票
34位/Burn the witch/293点/33票
35位/Motion Picture Soundtrack/290点/26票
36位/Optimistic/288点/32票
36位/sit down, stand up/288点/25票
38位/Killer Cars/248点/25票
39位/Exit Music/242点/25票
40位/A wolf at the door/240点/25票
41位/Myxomatosis/231点/24票
42位/Planet Telex/221点/28票
43位/Ful Stop/212点/19票
44位/Lucky/203点/20票
45位/Bloom/200点/18票
46位/Identikit/182点/20票
47位/Packt Like Sardines in A Crushed Tin Box/172点/21票
48位/Knives out/169点/24票
49位/Last Flowers/157点/15票
49位/All I Need/157点/15票
49位/Morning Bell (kid a)/157点/16票
52位/House of cards/153点/14票
53位/Bullet Proof/150点/13票
53位/Nice Dream/150点/16票
55位/Where I End You Begin/147点/19票
56位/The Tourist/143点/13票
57位/Sail to the moon/139点/15票
58位/Electioneering/137点/14票
59位/You and whose army/129点/17票
60位/Present Tense/128点/14票
61位/Life in a glasshouse/127点/13票
62位/How can you be sure?/116点/10票
63位/Climbing up the wall/114点/13票
64位/Subterranean Homesick Alien/104点/10票
65位/Like Spinning Plates/94点/12票
66位/You/93点/11票
66位/Separator/93点/10票
68位/True Love wait (live in oslo)/90点/6票
69位/morning mr magpie/81点/13票
70位/Talk show host/78点/11票
71位/Sulk/77点/8票
72位/Decks Dark/71点/8票
72位/I Promise/71点/8票
74位/Feral/70点/9票
75位/Scatterbrain/69点/11票
76位/Spectre/66点/7票
77位/Anyone Can Play The Guitar/64点/9票
77位/Backdrifts/64点/10票
77位/go to sleep/64点/9票
80位/Stop Whispering/63点/8票
81位/worrywort/62点/4票
82位/Fog/60点/10票
82位/The Numbers/60点/8票
84位/I can't/53点/4票
84位/bones/53点/7票
86位/the daily mail/49点/6票
86位/ceremony (Joy Division Cover)/49点/6票
88位/polyethylene/48点/6票
89位/the eraser/47点/4票
90位/prove yourself/45点/6票
91位/Little By Little/43点/5票
91位/In Limbo/43点/6票
91位/bangers 'n mash/43点/7票
91位/we suck young blood/43点/5票
95位/Fitter Happier/41点/4票
96位/pulk/pull revolving doors/40点/6票
97位/Give up the ghost/39点/4票
97位/skttrbrain(four tet remix)/39点/3票
99位/Treefingers/38点/3票
100位/A Punch Up At The Wedding/35点/4票

 

 

以上です。

超個人的2020年ベストアルバム

 今年も、超個人的な年間ベストをつくることにした。

 

 昨年はDrab Majestyの「modern mirror」を個人的年間一位にして、それなりの反響があったのはうれしかった。(来日行きたかった・・・)

 

 というわけで、今年も捻ったものが作れたらよかったが、今回はかなり普通なものになった気がする。『ああ、あれもあったね。良かったよね。』となってくれる人がいることが願う。

 

 今回も、個人的に良かったものをトップ3として発表する。それではいこう。

 

 

 

 第3位 Peel Dream Magazine 「Agitprop Alterna

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 サブスクリプション

Peel Dream Magazineの「Agitprop Alterna」をApple Musicで

 

 NYのバンドの2作目。前作「Modern Meta Physic」も自分の中では「裏・年間ベストアルバム」の一つだった(それは記事にはしてないが)

 

 前作はポップさと雑多さがあって、幅広く楽しめる要素があった。

 今年出たこのアルバムは、前作のポップさとバラエティは少し減退したが、そのかわり、ノイジーな要素をしっかり前に出し、全体的に陰のあるような統一感のあるものになってると思う。

 

 リード曲「Pill」

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 『最初期のマイブラ』、『ステレオラブを彷彿とさせる』、といった声が続出した。自分も、これはステレオラブ的な、ノイズポップを見事に展開していると思う。

 耳を支配するような轟音やフィードバックやノイズがあるわけではないけど、音量を上げて何度も聞きたくなる。非常に心地よいノイズ。

 

 

 

 第2位 ELLIS 「Born Again」

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 サブスクリプション

ELLISの「Born Again」をApple Musicで

 

 個人的に、2020年のベストシューゲイザー・ドリームポップはこれ。

 今年も Succer Mummy、Hazel English、Phoebe Bridgers、Talyer Swift といった女性SSWの良作はたくさんあったと思うが、ELLISの「Born Again」はダントツだと思う。

 仄暗くて、メランコリーで、バーストする瞬間もある。

 

 収録曲① 「Pringle Creek」

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 収録曲② 「Embarrassing」 ※個人的にこのアルバムのフェイバリット

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 収録曲③ 「Saturn Return」 アルバムの後半にある目玉の曲だと思う

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 今の女性SSWは、優しさと甘みと明るさを持って、静かに曲を紡ぐようなものがとにかく多い。自分も大好きだが。

 その中で、ELLISが持つ、このすこし冷めたような歌と、はっきりと盛り上がりどころのメリハリのあるメロディーは今年、異彩を放ったと思う。

 聴けば聴くほど、奥にある甘みも感じられるし、そうなったところでシューゲイザー・ドリームポップ的な浮遊感がより輝いて聞こえてくる。

 

 

 

 第1位発表前に、番外編として4枚紹介したい。

 

 番外編① Bully 「SUGAREGG」

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 サブスクリプション

Bullyの「SUGAREGG」をApple Musicで

 

 女性ボーカルのグランジバンド。安定と信頼のサブポップ産。

 今年の女性ボーカルのオルタナといえば、Yumi Zouma と Beabadoobee が話題をさらったと思うが、これも是非押さえてほしい。もっと直球でロックしてるし、突撃感が素晴らしい。

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 番外編② Protomartyr 「Ultimate Success Today」

 番外編③ Lithics 「Tower of Age」

 番外編④ Choir boys 「Gathering Swans」

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サブスクリプション

Protomartyrの「Ultimate Success Today」をApple Musicで

 

Lithicsの「Tower of Age」をApple Musicで

 

Choir Boyの「Gathering Swans」をApple Musicで

 

 

 ポストパンク系のバンドを3枚。今年のポストパンクバンドといえば、Fontaines DC がとにかく人気で、話題だったが、自分はこの3枚を推したい。

 

 Protomartyrはデトロイトのバンド。冷めきったクールなパンクを鳴らしてくれる。ノイズ感もあるし、チェロやアルトサックスもまぜた不穏な空気。これぞポストパンクだという音楽。WIREみたいな音楽が好きな人なら間違いなく好きになる。

 

 Lithicsはポートランドのバンド。2年ほど前の来日ツアーはささやかながら、たくさんの人が「満足した」という声が上がった。当然自分も見に行った。そんなバンドの今年のアルバムも、今年のポストパンクを語るなら外せないだろう。相変わらず、骨と皮しかないような装飾ゼロのパンクロックをしてる。いつもどこまでも無機質なソリッドな音を届けてくれる期待に、今作も見事応えてくれた。

 

 Choir Boyはソルトレークシティのバンド。ポストパンクというよりは、シンセを多用したポップに近いと思う。前作も良かったが、今作でよりメロディアスに柔らかく、そしてちょっと哀愁のある感じになった。彼らについては、普通に年間ベストに選ぶ人も多いと思う。押さえてないなら、ぜひ聞いたほうがいい。

 

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 というわけで、番外編が随分長くなってしまった。

 

 

 

 では。1位。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第1位 weave 「The Sound II」

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 サブスクリプション

weaveの「The Sound Ⅱ」をApple Musicで

 

 結局、上半期のぶっちぎりベストアルバム1位が、そのまま俺の中で年間でも1位でした。だって良すぎるんだもの・・・。

 横須賀からのエモバンド。今作で初めて知ったが、久しぶりに出たアルバムらしい。

 

 Penfoldの「Amateurs & Proffesionals」、Elliotの「False Cathedrals」を思わせるような、美しいアルペジオが響きながら、時にコードを感情的にかき鳴らす。直球すぎる美しすぎるエモアルバム。

 

 今年の日本のエモのアルバムと言えば、これかClimb the mindの「蕾」だと思う。「蕾」についてはリリース元のstiffslackの猛プッシュもあるし、ずっと待たれてたものだと思うので、あくまで個人的に刺さったものということでこちらを1位にした。

 けして、このアルバムがマニアックすぎるということはない。好きな人にはどこまでも深く刺さる、そんな純度の高いまっすぐな音楽だと思ってる。

 

 すべての曲が、感情をわかりやすくグラグラと揺さぶってくる。

 

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 以上、個人的年間ベスト2020でした。

 

 

オールタイムベストエモ トップ100

『エモ、ポストロックの名盤とは』

 

という疑問における意見を調査するべく、twitter にて、「#オールタイムベストエモ」、「#オールタイムベストポストロック」のハッシュタグのもと、投票を募集しました。

 

ここでは、「#オールタイムベストエモ」にて255票を得た結果を以下に示します。

 

以下、ルール。

 

・2019年12月31日までにリリースされた作品に限る。

 

ハッシュタグ「#オールタイムベストエモ」がついた投稿のみを有効票とする。

 

・1人につき20枚まで選択可能。ただし、順位付けを必ず行う。順位がないものは無効票とする。1位~5位までを選んで投票、ということは可能とする。

 

・1アーティストにつき3枚まで。ソロワークは別のアーティストとしてよい。(例:American Football で3枚、Owen で3枚 をそれぞれ選ぶことは可能)

 

・EP、ライブ盤、コンピレーション、ベストを選んでもよい。ただし、シリーズとなっている場合はシリーズ内で3枚のみ(例:エモダイアリーズで1位~5位まで固めるということは不可)

 

集計上の追加ルール、2点

・1位=20点、2位=19点・・・というように点数を各作品につける。

・「#オールタイムベストエモ」と同時に投票した票は、エモにもポストロックにも有効な票としてカウントする。

 

 

 

以下、得点順の結果となります。先述の通り、「#オールタイムベストエモ」の得票総数は255票です。

 

(表示形式)

順位/得点/得票数/作品名/アーティスト名

 

1位/1638点/107票/american football/american football
2位/1021点/71票/Something to write home about/the get up kids
3位/991点/68票/the power of failing/mineral
4位/698点/53票/frame and canvas/braid
5位/664点/54票/do you know who you are?/texas is the reason
6位/660点/47票/Clarity/jimmy eat world
7位/599点/45票/Analphabetapolothology/cap'n jazz
8位/597点/42票/Diary/Sunny Day Real Estate
9位/596点/41票/endserenading/mineral
10位/542点/41票/Four minute mile/the get up kids
10位/542点/43票/Amateurs & Professionals/Penfold
12位/507点/39票/Sunday's Worst Enemy/Starmarket
13位/440点/30票/Bluebeard/Bluebeard
14位/428点/30票/the everglow/mae
15位/367点/27票/Bleed American/jimmy eat world
16位/359点/35票/Nothing Feels Good/the promise ring
17位/314点/27票/Christie Front Drive/Chrisite Front Drive
18位/291点/24票/beneath medicine tree/copeland
19位/269点/25票/Relationship Command/at the drive in
20位/265点/21票/kocorono/Bloodthirsty Butchers
21位/259点/19票/so long, astoria/the ataris
22位/252点/20票/The Rising Tide/Sunny Day Real Estate
23位/240点/18票/Water & Solutions/far
24位/228点/21票/the moon is down/Further Seems Forever
25位/224点/14票/weezer(blue)/weezer
26位/223点/25票/False Cathedrals/Elliot
27位/220点/18票/the end of the ring wars/the appleseed cast
28位/206点/15票/君の靴と未来/envy
29位/204点/14票/Emergency & I/the dismemberment plan
30位/201点/19票/Angel Youth/Last Days of April
31位/196点/17票/hello bastards/Life Time
32位/195点/14票/ほぞ/Climb the mind
33位/192点/13票/A lull in traffic/The Gloria Record
34位/190点/11票/dear you/Jawbreaker
35位/184点/13票/american football (3)/american football
36位/182点/15票/This Afternoons Malady/Jejune
37位/179点/19票/Everynight, Fireworks/Hey Mercedes
38位/178点/12票/Transatlanticism/Death Cab For Cutie
39位/176点/14票/Parrot Files/algernon cadwallader
40位/174点/12票/lp2/Sunny Day Real Estate
41位/166点/13票/wood/water/the promise ring
42位/155点/12票/pinkerton/weezer
43位/153点/14票/LOST DAYS/Cowpers
44位/151点/11票/in motion/copeland
45位/142点/9票/How it feels to be something on/Sunny Day Real Estate
46位/141点/14票/on my way back home/oceanlane
47位/140点/11票/Everyone Everywhere(1)/Everyone Everywhere
48位/138点/9票/We have the facts/Death Cab For Cutie
49位/137点/11票/感受性応答セヨ/eastern youth
49位/137点/10票/some kind of cadwallader/algernon cadwallader
51位/135点/9票/american football (2)/american football
51位/135点/13票/what it takes to move forward/Empire! Empire! (I was a lonely estate)
51位/135点/10票/thriller/New End Original
54位/134点/9票/the devil and god are raging inside me/brand new
55位/131点/14票/destination:beautifll/mae
56位/129点/10票/We, the Vehicles/Maritime
56位/129点/13票/揺ラシツヅケル/Cowpers
58位/128点/9票/Through being cool/Saves the day
59位/125点/10票/casually dressed and deep in conversation/funeral for a firend
60位/124点/10票/雲射抜ケ声/eastern youth
60位/124点/11票/ascend to the stars/Last Days of April
62位/122点/7票/Buddhistson/Buddhistson
63位/119点/11票/saosin/saosin
64位/115点/11票/the view from this tower/faraquet
65位/113点/9票/what it is to burn/finch
66位/112点/8票/futures/jimmy eat world
67位/111点/9票/Starmarket/Starmarket
67位/111点/14票/demure/engine down
69位/107点/8票/As Meias II/as meias
69位/107点/8票/In reverie/Saves the day
71位/106点/7票/mare vitalis/the appleseed cast
72位/103点/8票/Rites of Spring/Rites of Spring
73位/102点/7票/change/the dismemberment plan
73位/102点/11票/Start Here/The Gloria Record
73位/102点/7票/can I say/dag nasty
76位/101点/9票/where you want to be/taking back Sunday
77位/100点/9票/the book about my idle ploto on a vague anxiety/toe
78位/99点/7票/record play/mock orange
79位/98点/7票/Plans/Death Cab For Cutie
79位/98点/8票/everything in transit/jack's mannequin
81位/96点/9票/I could do whatever I wanted if I wanted/Snowing
81位/96点/7票/Perfecting Loneliness/Jets To Brazil
81位/96点/8票/最高新記録/bacho
81位/96点/7票/at home with owen/owen
85位/93点/8票/home, like no place is there/the hotelier
86位/92点/9票/A whole new theory/JOSHUA
87位/91点/7票/the argument/fugazi
87位/91点/9票/Owls/Owls
89位/90点/6票/dawn/akutagawa
89位/90点/11票/composure/Waking Ashland
89位/90点/8票/departures & landfalls/boys life
92位/89点/6票/30 degree everywhere/the promise ring
92位/89点/6票/stay what you are/Saves the day
94位/88点/7票/for long tomorrow/toe
95位/87点/9票/fighting starlight/benton falls
95位/87点/7票/static prevails/jimmy eat world
97位/86点/10票/the used/the used
97位/86点/7票/you are my sunshine/copeland
99位/85点/7票/building/sense field
100位/84点/6票/u.s.songs/Elliot
100位/84点/6票/it's hard to find a friend/pedro the lion

 

 

以上です。