個人的に刺さった2020年上半期のアルバムたち
昨年末に個人的な2019年ベストを作ってみたら思いのほか反響というか読んでくれた人がいたので、味をしめて2020年上半期版を作ってみることにしました。
今回も超個人的なチョイスです。
1. WEAVE 「The Sound Ⅱ」
ぶっちぎりの上半期優勝アルバム。知ったのはこのアルバムから。普段からお世話になってる、stiffslackに入荷して知った横須賀のエモバンド。
リバイバル系みたいなマスロック感とかそういうのじゃなくて、王道をひたすら突き進む、静と動のコントラストと、美メロとアルペジオ。全体的に切ない雰囲気が漂ってる部分も完璧。stiffslackの新川さんがPenfoldを引き合いに出してたけどまさにそう。
ライブハウス化したStiffslckに今一番来てほしいバンド。すごく見たい。
(ちなみにこの前、通販で、前作を中古でstiffslackでゲットできた。めっちゃラッキーでタイムリーだったと思う)
2. Houses of Heaven 「Silent Places」
衝撃度でいえば上半期はこれ。カリフォルニアのバンドのデビュー作。2019年の個人的ベスト1位にDrab Majestyを選んだけど、系統でいえばそれに近い音。ポストパンク・ダークウェーブといえばいいか。
ただ、Drab Majesty よりも無機質な感じがしてる。どちらも同じくらい素晴らしい。これがデビュー作とは。
非常に残念なことに、レコードとサブスクリプションとバンドキャンプでしか聞くことができない。CDで絶対再リリースされてほしい。レコードに至っては今出回ってるやつ限りとかを聞いたので、とにかくあるうちに、レコード派は急いだほうがいい。
The Novembers の新譜もビートが強められた作品だったけど、ぜひこれを合わせて聞いてほしいと思う。
3. Shiner 「Schadenfreude」、Hum「Inlet」
スーパーエモレジェント、ShinerとHumが上半期に復活。これ、大騒ぎされていいと思う。
どちらのアルバムも特に説明はしない。完璧だから。蛇足になっちゃうから。圧倒的にヘヴィでダークでエモい。シューゲイザー・グランジ・ラウドな音楽(Cave inとか)、そういうのが好きな層も手を伸ばしてほしい。
個人的に、2020年代はグランジリバイバルが起こるんじゃないかと思ってて、それに火をつけるのはこの2枚になるんじゃないかと期待してる。
4. Mountain Time 「Music for Looking Animal」
90年代エモを代表するバンド、ミネラルの中心だったクリスが急に新しくバンドを組んでリリース。
「なにがあったんだ・・・」というくらいフォーキーで、弾き語り要素が強い。ただ、完成度自体は当然高い。抒情的要素がすさまじい。正式には7月にレコードを発売だけど、サブスクリプションはもう解禁されてるので、急遽この記事に組み込んだ。
上半期ベストにフィービーブリジャーズの新譜を滑り込ませた人はかなりいると思うけど、個人的にはこっちを滑り込ませたほうがしっくりくる。『元・ミネラル』という先入観を抜いても素晴らしい。
ということで、個人的なアルバムたちだった。かなりエモに選択が傾いてしまった。つまり、個人的趣向が滅茶苦茶でた。申し訳ない気持ちと満足感が両方あって複雑だ。
楽しんでもらえたら嬉しい。聴いてみてくれたらもっともっと嬉しい。