Owenの全アルバムに点数つけてみた(新譜リリース記念)

 タイトルの通りです。

 

 「Owenってなに」って人、割といると思う。マニアックだし。

 ただ、この人が以前やってたバンドは超有名。

 

 American Football

 

 そう。エモというジャンルの音楽史に残るバンド、American Football。(以下、アメフト)

 そのフロントマンであるマイク・キンセラのやっているソロプロジェクトがOwenである。

 

 アメフトは1999年にアルバムをリリースして解散。そこから随分経って再開して2016年に2ndアルバム、2019年に3rdアルバム。2019年はフジロックにも出演。豪雨の中での演奏は配信で観ていたが泣いた。

 

 一方、Owenではどうかというと

 

 Owen (2001)

 No Good for No One Now (2002)

 I Do Perceive (2004)

 At Home with Owen (2006)

 New Leaves (2009)

 Ghost Town (2011)

 L'Ami du Peuple (2013)

 The King of Whys (2016)

 The Avalanche (2020) ← NEW !!!

 

 

 アルバム「だけ」でこんなにリリースしている。EPも出してる。スプリットも何枚もある。カバー集も出してる。

 「アメフトの人が後にやってるのがOWEN」というより「OWENが前にやってたのがアメフト」なのだ。アメフトより全然活動が長くて活発である。

 

 注目すべきは、最新作「The Avalanche」。つい最近リリースされた新譜である。相変わらず、高いクオリティを誇る。

 

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2020年リリースの新譜、「The Avalanche」

 

 というわけで、前置きが大分長くなってしまったが、新譜のリリースを記念して、過去作も含めて全アルバムに点数と簡単なレビューをつけてみることにした。

 Owenは作品数が多いので、この記事ではアルバムのみのレビューとした。

 

 Owenの世界への入り口になることを願うばかり。

 

※ルールは以下の二点

①点数は5点満点とする。(点数の例:3.0/5.0)

②オススメ度は ★、★★、★★★ の3段階評価とする。

 

 ということで、ルールに従って書いていく。

 

・Owen (2001)

 点数:3.5/5.0 オススメ度:★

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 記念すべき1stアルバム。個人的には好きな作品。その後のアルバムに比べるとかなり無機質で冷めてる。音響系ポストロック的なアプローチがかなり目立ってるし、ソロ色も1stだけに強め。ということで、万人受けするかは微妙なのでそこまでオススメはしない。

 けれども、じっくりOwenのアルバムを聞いていくなら、ここから聞くと進化がよくわかるし、逆に振り返るとこのアルバムのシンプルさが素晴らしいと思える。

 

 

・No Good for No One Now (2002)

 点数:4.0/5.0 オススメ度:★

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 これも、個人的には大好きなアルバム。前作から温かみが増えて、バンドサウンド、エレキの音もグッと加わった。エモい。Owenの作品の中では一番エモみがあると思ってるのがこれ。

 7曲で40分。ラストの曲は10分越えというところで、長い曲に慣れてない人には厳しいと思うので、オススメ度は低めにした。

 

 

・I Do Perceive (2004)

 点数:3.5/5.0 オススメ度:★★

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 打ち込み的な音も入れてきたアルバム。Owenの作曲の幅の広がりがここから出てきたように感じる。割と根強い人気はあるはず。

 前作が大好きな自分にはちょっと物足りないかな。比べる対象が強すぎるだけだと思うけど。

 聞きやすさは1st、2ndに比べれば上。このアルバムのラストを飾る曲、「Lights Out」が素晴らしすぎる。暖かいアコギと切なくて激しいエレキギターがもつれ合う超名曲。「Lights Out」のためにこのアルバムを聞いてもいいレベル。

 

 

・At Home with Owen (2006)

 点数:4.5/5.0 オススメ度:★★★

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 一般的に、Owenの人気作で代表作でというとこれ。実際とても良い。2ndアルバムみたいな暖かいアコギとバンドアンサンブルが目立つ音楽性に回帰しつつ、曲もそれぞれコンパクト。Owenを聞くとなるとまずここからがいい。

 ヴェルヴェットアンダーグラウンドの「Femmer Fatale」のカバーを入れたりしてて、面白い。

 

 

・New Leaves (2009)

 点数:3.5/5.0 オススメ度:★★

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 前作の延長線上にあると思う。前作がすごすぎるせいでちょっと霞む印象。

 次のアルバムへの布石になるような音になっているので、これも聞いて損はない。

 随分紹介が雑になってしまったけど、これも間違いなく良い作品。

 

 

・Ghost Town (2011)

 点数:5.0/5.0 オススメ度:★★★

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 個人的に、Owenのぶっちぎり最高傑作。(チョイスとしてはかなりマニアックだと思う。)

 ストリングの音、琴楽器の音、エレキの音、アコギの音、声、全部が甘くて、溶け合ってるのに邪魔しあってない。

 これまでのOwenの作品の集大成と言えるようなアルバム。超オススメ。

 

 

・L'Ami du Peuple (2013)

 点数:3.0/5.0 オススメ度:★

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 今のOwenの音楽につながる布石的な位置づけかな。前作で甘美な音楽を突き詰めて、ここでちょっと変わった。アメリカーナというのか。

 点数とオススメ度が低めなのは、1stから順番に聞いていくと「なんか路線かわったか?」という戸惑いがあるから。

 新しいものから遡っていくようにしてOwenを聞いていくと、これはハマると思う。

 

・The King of Whys (2016)

 点数:4.5/5.0 オススメ度:★★★

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 アメリカンなフォークにかなり近づいた前作。そして今作は、プロデューサーにボン・イヴェールのショーン・キャリーを迎えた。ラインナップからして激アツ。

 当然のように、高すぎるクオリティ。近年の流行りのフォークを見事に乗りこなしながら優しくOwenが歌う。キャリア屈指の名盤。

 最近の音楽に敏感でアンテナを張ってる人は、まずOwenはここから入ってほしい。超オススメ。(2回目)

 

 

・The Avalanche (2020)

 点数:4.5/5.0 オススメ度:★★

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 目下最新作。前作の続きと言えるようなアルバム。プロデューサーにまたボン・イヴェールのキャリー。ゲスト参加はNow,Nowの女性ボーカル、ダラガー。そういう、一緒に作ってる人たちを感じながら聞くにはとてもいいと思う。もちろん内容に文句はない。この最新作からOwen入門でも全然OK。

 

 

 

 

 というわけで、雑だがOwenのアルバムを点数付きで紹介してみた。

 

 今年2020年は、元フガジのイアンマッケイが新バンドCorikyでアルバムを出したり、元ミネラルのクリスが新バンドMountain Timeでアルバムだしたり、ShinerとHUMが復活したり、レジェンドたちの動きが活発。エモ好きな人は、Owenと合わせて、そっちも是非押さえてほしい。

 

 

 では、またそのうちに。