個人的に刺さった2020年上半期のアルバムたち
昨年末に個人的な2019年ベストを作ってみたら思いのほか反響というか読んでくれた人がいたので、味をしめて2020年上半期版を作ってみることにしました。
今回も超個人的なチョイスです。
1. WEAVE 「The Sound Ⅱ」
ぶっちぎりの上半期優勝アルバム。知ったのはこのアルバムから。普段からお世話になってる、stiffslackに入荷して知った横須賀のエモバンド。
リバイバル系みたいなマスロック感とかそういうのじゃなくて、王道をひたすら突き進む、静と動のコントラストと、美メロとアルペジオ。全体的に切ない雰囲気が漂ってる部分も完璧。stiffslackの新川さんがPenfoldを引き合いに出してたけどまさにそう。
ライブハウス化したStiffslckに今一番来てほしいバンド。すごく見たい。
(ちなみにこの前、通販で、前作を中古でstiffslackでゲットできた。めっちゃラッキーでタイムリーだったと思う)
2. Houses of Heaven 「Silent Places」
衝撃度でいえば上半期はこれ。カリフォルニアのバンドのデビュー作。2019年の個人的ベスト1位にDrab Majestyを選んだけど、系統でいえばそれに近い音。ポストパンク・ダークウェーブといえばいいか。
ただ、Drab Majesty よりも無機質な感じがしてる。どちらも同じくらい素晴らしい。これがデビュー作とは。
非常に残念なことに、レコードとサブスクリプションとバンドキャンプでしか聞くことができない。CDで絶対再リリースされてほしい。レコードに至っては今出回ってるやつ限りとかを聞いたので、とにかくあるうちに、レコード派は急いだほうがいい。
The Novembers の新譜もビートが強められた作品だったけど、ぜひこれを合わせて聞いてほしいと思う。
3. Shiner 「Schadenfreude」、Hum「Inlet」
スーパーエモレジェント、ShinerとHumが上半期に復活。これ、大騒ぎされていいと思う。
どちらのアルバムも特に説明はしない。完璧だから。蛇足になっちゃうから。圧倒的にヘヴィでダークでエモい。シューゲイザー・グランジ・ラウドな音楽(Cave inとか)、そういうのが好きな層も手を伸ばしてほしい。
個人的に、2020年代はグランジリバイバルが起こるんじゃないかと思ってて、それに火をつけるのはこの2枚になるんじゃないかと期待してる。
4. Mountain Time 「Music for Looking Animal」
90年代エモを代表するバンド、ミネラルの中心だったクリスが急に新しくバンドを組んでリリース。
「なにがあったんだ・・・」というくらいフォーキーで、弾き語り要素が強い。ただ、完成度自体は当然高い。抒情的要素がすさまじい。正式には7月にレコードを発売だけど、サブスクリプションはもう解禁されてるので、急遽この記事に組み込んだ。
上半期ベストにフィービーブリジャーズの新譜を滑り込ませた人はかなりいると思うけど、個人的にはこっちを滑り込ませたほうがしっくりくる。『元・ミネラル』という先入観を抜いても素晴らしい。
ということで、個人的なアルバムたちだった。かなりエモに選択が傾いてしまった。つまり、個人的趣向が滅茶苦茶でた。申し訳ない気持ちと満足感が両方あって複雑だ。
楽しんでもらえたら嬉しい。聴いてみてくれたらもっともっと嬉しい。
2020年の四半期(1月~3月)で出た好きなアルバムまとめ
なかなかコロナウイルスのせいで大変なことになってるけど、今年の四半期が終わった。とりあえず「これは良かったなあ」なものをざっくりと書きます。
①GEZAN「Krue」
これ抜きで四半期を語るのは無理でしょう。ミクスチャーの音楽として髭男とかキングヌーとか色々流行ってるなかで出た、破壊力しかないタイプのミクスチャーロック。
前作「Silence Will Speak」で硬派なパンクにラップやヒップホップの要素を合わせたが、さらに今回はダブのテイストを加えた。よりダークでアンダーグラウンドな感触を持つ。全曲シームレスでつないでBPM100で固定とかも面白いし、歌詞に注目しても面白い。
そのあたりの感想というかレビューは「音楽だいすきくらぶ」さんのほうに書かせてもらったので、そっちでどうぞ。僕だけではなく、いろんな人のレビューを集めた合作で、読み応え抜群です。楽しかった。
とりあえず、コロナウイルスの影響を受けまくったGEZANのこの超かっこいい言葉を言わせてほしい今の世界である。
『Fuck, Virous. Human Rebelion』
②羊文学『ざわめき』
幸い、コロナが流行る前に大阪のワンマンライブ(梅田・シャングリラ)を観れた。大ブレイク間近と言われてるけど、とっくにブレイクしてるよね。大阪はソールド。去年の名古屋ワンマンもソールド。
昨年でたEP「きらめき」は、『ロマンス』、『ミルク』、『ソーダ水』、といった、爽やかさと柔らかさをすごく前に出した作品だった。2019年末にようやくCD音源としてリリースした『1999』は、彼らの持つ優しさが出た。
じゃあ今作『ざわめき』は?端的に言えば、鬼気迫るような音、怒りの音、そういうものが僕は感じられた。実際、梅田のワンマンライブで披露した今作に収録の『恋なんて』は、ボーカルの塩塚モエカ曰く「女の子がブチ切れてる曲」だとか。
1stフルアルバム「若者たちへ」が出てから、二枚のEP「きらめき」と「ざわめき」が出たわけだが、この2枚で一気に表現の幅が広がったように感じた。甘さとシリアスさも兼ね備えて表現できる、そんな素晴らしいバンドにどんどん進化してることが分かる作品。
③Kevin Krauter 『Full Hand』
ドリームポップ系の音楽だと、とりあえずこれなんじゃないか。前作は結構シティポップな感じがしてたからあまりちゃんと聞いてなかった。でも今作でいきなり浮遊感をドーンと出してきたし、シティポップ感ある音楽を通してきたから、甘みがすごい。
正直まだ聞き込みは甘いけど、感触はかなりいい。打ち込みの音も結構あって、踊れる要素もある。面白い。
④Pinegrove 『Marigold』
1月に出たアルバムだけど、インディロックではこれがまだトップかなあ。自分の中では。シンプルに歌の良さとメロの良さが出てるし。普通に、彼らの最高傑作。じわじわと盛り上がっていくような展開の良さも持ってる。
今までに挙げた音楽の中では「憂い」の要素が強いんだけど、落ち込む音楽ではない。哀愁。彼らもいろいろな問題を抱えて、ようやくのリリースだから、思うところもある。ただ、音楽自体は素晴らしい。(本人はそう言われてほしくないような、複雑なことも話してた気がするけど)
⑤Ratboys 『Printer's Devil』
快作。その一言につきる。間違いなく彼らの最高傑作である3rdアルバム。ティーンエイジファンクラブなんかの爽やかでうるさいギターポップが好きなら突き刺さって仕方ない。
僕が大好きな日本のバンド、The Firewood Project のハジメさん(Ratboysの来日ツアー招致もしてる人)が、彼らのアルバムリリース後のライブを観に行ってたけど、本当にたくさんの人がライブを楽しんでた。
まだまだ、かっこいいギターポップは健在だし、今から聞いても間に合うと思う。ぜひたくさんの人に聞いてほしいアルバムの一つ。
⑥Beach Slang 『The Deadbeat Bang Of Heartbreak City』
もうちょっと見つかってもいいんじゃないかなあこれ。ほんっとにカッコいい。エモ、ガレージ、シューゲ、グラムロック、全部まぜまぜにして、ストリングスとかも入れて、スタジアムロックなアルバムになってる。最近のイチオシです。
ロックオペラ、ってアルバムではないけど、聞き終えたときに、オペラというか一つのデカい演劇を観たような満足感と爽快感が得られます。
というわけで2020年最初の四半期の好きだと思ったアルバムたちでした。
ほかにも、轟音ポストロックのCaspianとか、元Saxon Shoreの人が新しく作ったシューゲイザーバンドDesertaとかあるけど、文字数もあるのでこの辺で。
ちょっとだけ追記。
早速だけど、4月のおすすめ。
・Peel Dream Magazine 『Agitprop Alterna』
NY産のノイジーなステレオラブ、簡単にいうとそんなアルバム。リリースは4/3だけど、一足早くCDを買うことができたので、もう堪能してるところ。
前作「Modern Meta Psychic」でデビューしたときは、とにかくバラエティに富んだ音楽をしてたけど、今回はある程度方向性をそろえてきて、聞きやすさは増してると思う。
超、超、超レコメンド。前作は実は2018年の個人的ベスト3にも選んでて、新作を待ち続けてたから。その期待を普通に超えてきてすごい。
・Hazel English 『Wake UP!』
リリースは4/24。ファーストフル。フィーメールボーカルのインディポップ・インディロックが好きな人はマスト。ボーカルの持つ浮遊感が実に気持ちいい。あんまりローファイとかの気だるさは感じない。丁寧な弾き語りを聞くような感じ。癒されたい人はぜひ。
追記も以上。
コロナに負けてたまるかー。
第二回DREAMWAVESに対する個人的希望
先日、名古屋にてMUSO JAPAN主催のシューゲイザー・ドリームポップバンドが集まるイベント、DREAMWAVESの第一回が開催された。
残念ながら、コロナウイルスの影響により初日のみの開催になってしまったが、非常に楽しいイベントだった。ぜひこれからも続いてほしい。ちなみにその日の感想については出前寿司Recordsに寄稿したので、よければ呼んでみてほしい。
以下、リンク
https://delivery-sushi-records.hatenablog.com/entry/2020/03/11/200000
というわけで、今回は来たるべき第二回の開催において、個人的な希望とか、出てほしいバンドについて、つらつらと書いてみることにする。
①開催について
第一回DREAMWAVESは「かなりシューゲイザーより」になってしまったとのことで、これからはもっと幅広いジャンルのバンドも出していきたいと、SNS上で見かけた。
そこで思ったのは、『鶴舞DAYTRIPだけじゃなく、向かいのK.Dハポンでも開催したらどうか』ということだ。
かなり大変な要求であるが、あくまで個人の希望なので、思うだけなら自由だろう。
第二回に出てほしいバンドとかを考えてると「どう考えてもハポンでやったほうが似合うし、音が映えそう」というバンドが色々いたし。
例えば
DAY1:鶴舞K.Dハポン(ドリームポップほか、幅広いジャンルのバンドに)
こういう構成の形があってもいいんじゃないかと。ただ自分が得をするだけなんだけど。
②見たいバンドたち
・絶対出てほしい枠
Softsurf、Mishca、Morningwhim
とりあえず、第一回でライブができなかった名古屋のバンドは招集不可避だと思う。というか、めっちゃ観たいです。
・もう声がかかってそう枠
Yuragi Lands、Ferri-Chrome、April Blue、COLLAPSE
第一回で配布されたコンピのCDに参加してるアーティストはもう声がかかってそう。COLLAPSEはコンピに入ってないけど、多分出演依頼されてると思うので。
当然、この枠も個人的に見てみたいバンド枠。
・トリ枠
17歳とベルリンの壁、死んだ僕の彼女、Luby Sparks、溶けない名前
勝手に「このバンドがトリで来てくれたら超嬉しいし、たくさん人が来そうだ」と思った枠。実現しないかな・・・。17歳とベルリンの壁は割と希望あるかも?
もっといえば、揺らぎが来てほしいけど、厳しいかな・・・。
・個人的希望枠
完全に個人的な希望で、観れたらいいなと思うバンドを列挙する。多分もう声がかかってる、主催側の第二回の構想にありそうなバンドもいるけど。あと、思ってる以上にシューゲイザー寄りになってしまった。この中だとWOMANは特に見たい。
I like birds、Belinda May、WOMAN、SPOOL、Optloquat、Bokunofune
Kumagusu、The Waterfalls、Still Dreams、The Rainy、Polly
③タイムテーブル
ハポンとデイトリップで開催されたら楽しそうという自分の妄想にしたがって、こんな感じになればいいのにというのを組んでみた。
(ハポン)
Still Dreams / The Rainy
Mishca / The Waterfalls
COLLAPSE / Bokunofune
Softsurf
Luby Sparks / 死んだ僕の彼女
(DAYTRIP)
I like Birds / Morningwhim
WOMAN / Belinda May
Yuragi Lands / Optloquat / SPOOL
17歳とベルリンの壁
なんとなくこんな感じでどうかと。
I like birds はハポンとかのほうがよさそうだけど、MishcaとSoftsurfが参加してるバンドである以上、2組と同じ日にはできなさそう。
COLLAPSEはデイトリップのほうがいいだろうけど、初めて見た時(浜松キルヒヘア)、演奏のバックに映像出しながら爆音でやってたイメージが強くて、ハポンで真っ暗にして映像をドーンと映しながらやったらカッコいいかなあとか思って。
こんな感じの妄想を楽しみながら、第二回を待ってます。
「ライブハウス」Stiffslackに来てほしいアーティストについて③
ライブハウス化したstiffslackに超個人的に呼びたいアーティスト、国内バンド編について。
この記事で、呼びたいバンドについての一連の記事は最後だ。
③超個人的枠(国内バンド編)
・揺らぎ
2019フジロックのルーキー用のステージにも出演し、すっかり全国区になったシューゲイザーバンド、揺らぎ。大阪のFlake Recordsの影響か、stiffslackにも揺らぎの音源の取り扱いが始まった。呼ばれてもおかしくないし、観てみたい。(自分は過去2回ライブをみて、2020年の今池go nowにも出演が決まっているので、愛知に住んでいる人間にしては、揺らぎを観る機会に恵まれていると思う。)
エモバンドとシューゲイザーバンドが混ざり合うイベントというのが開催されても面白いんじゃないだろうか。
(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/still-dreaming-still-deafening/1414802964
・17歳とベルリンの壁
こちらもシューゲイザーバンド。活動拠点は東京。インディーズのシューゲイザーバンドではかなり有名だと思う。ギタリストの吉田氏はエモやインディロックについてもかなり影響を受けている、好きなバンドが多いことがSNSから見受けられる。stiffslackとの相性も相当良いのではないだろうか。
ぜひ「プリズム」がstiffslackで響くところが見てみたい。
(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/reflect-ep/1222811808
↓聞きたい曲「プリズム」
・Collapse
立て続けにシューゲイザー。東京や埼玉で活動している。海外でライブをしたり、自分たちで国内のシューゲイザーを盛り上げようと記事のようなものを作ったりと、かなり精力的だ。一度浜松のキルヒヘアでライブを観たことがあるのだが、命の危険を感じるほどの轟音で体の奥から震えた。ギタリストのギターにはしっかりLOSTAGEのステッカーを貼っていたので、恐らくエモやハードコアのバンドと組み合わせてstiffslackでライブをしてもうまくいきそう。
(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/delirium-poetry-ep/1450799712
・the Rainy
名古屋のシガーロス、と自分は呼んでる。大好きなバンド。2020年から活動拠点は東京に移った。stiffslackでもCD置いてるし、縁はあるはず。大須のfile-under、AndyにもCDがあり、名古屋を中心に人気がある。いろんなタイプのバンドとライブをしているので、何と合わせてライブしても大丈夫だと思う。呼んでほしいというよりは、他の愛知県外のバンドと合わせてstiffslackでライブをやって、stiffslackを起点に各バンドに繋がりができてほしいという気持ち。
(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/film-ep/1450164104
・Polly
ついこの前レコ発で名古屋にきたから見に行ったバンド。これもシューゲイザー。最新作「Flowers」では the Novembers の小林がプロデュースに関わっている。信じられないくらいの轟音が聞ける。大阪のFlake RecordsでもCDの取り扱いがあるので、お店同士のつながり経由からのstiffslackでライブというのがいっぱい見てみたい。(当然、Flake Record だけではなく、stiffslackとつながりのあるお店ひとつひとつがライブでバンドをつなげてほしい)
(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/clean-clean-clean/1371961299
・Paint a Rainbow
東京のバンドで、まだリリースした音源もないはず。
自分がNothing(シューゲイザーバンド)を観に行って最前列で大はしゃぎしてた時にたまたま横にいた若い男の子がやってる、ってことで知った。
エモいシューゲイザー、というのはこういうのを言うんじゃないか。ちなみにその男の子はstiffslackは当然知ってたし、お店にもいつか行きたいと言ってた。ライブという形で、stiffslackに行きたい人たちの念願をかなえるというのがあっても楽しいだろうけど、多分そういう念願を持った人たちは山のようにいるんだろうな。
バンドのtwitter
ライブの様子↓
・Yuragi Lands
群馬のシューゲイザーバンド。個人的にかなり好きなバンドなのでここにも書くことにした。2枚のデモCDを大須のFile-underに置いたりしてるし、名古屋とも縁がある。ライブは3回ほど見たことがあるが、こちらもかなり轟音。かなり高音をキンキンならすタイプなので、突き刺さるような音がする。
メンバーのやってる別バンド、猿芝居ではゴリゴリのハードコアパンクをやってるし、名古屋のエモ・ハードコアと合わせても多分大丈夫。というか、ハードコア出身のシューゲイザーならstiffslackでもいける気がする。
↓ 昨年リリースの2ndデモCD「missies」トレーラー
・W.O.D
神戸のロックバンドで、既に全国流通盤のアルバムを2枚リリースしてる。ゴリゴリのグランジバンド。これも大阪のFlake Recordsに取り扱いがあるから、stiffslackとつながってほしいと願ってる。前作、そして昨年リリースの新譜も、the strokesに関わったことでも有名なヨシオカトシカズをプロデューサー/エンジニアに迎えて制作。グランジ好きにもガレージ好きにも刺さる。もしこういうバンドがstiffslackでライブしてくれたら、バンド間だけじゃなく、観にきた人もいろんな音楽に出逢えたりして繋がりができるから、ぜひ呼ばれてほしい。
(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/1994/1477458070
・NITRODAY(ニトロデイ)
神奈川のバンド。注目を集めている若いオルタナバンド、といえば今日本一なんじゃないだろうか。(メンバーはまだ20歳程度のはず。)現時点での最新EP「少年たちの予感」はstiffslackでも取り扱いがあるし、全然呼ばれてもおかしくない。
ボーカルの小室は無人島に持っていきたいアルバムとして the get up kids の「Something to Write Home About」を挙げているし、間違いなくエモの遺伝子を持っている。いろんなバンドとstiffslackでライブしてほしい。
NOT WONKのレコ発でbed、NITRODAYと合わさった今池のハックフィンのスリーマンは強烈だった。ニトロデイはリアルにピクシーズやソニックユースに見えたし聞こえた。
個人的には、スーベニア、sedwig、sitaq、といった名古屋のバンドで彼らを迎える、というライブがぜひ見たい。
(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/lemoned-ep/1397644573
もっともっと、来てほしいアーテイストはいる。でも、キリがないからここでおしまい。
新川さん、よろしくお願いします!!!!!!!!
あと、これを読んだ人は、ぜひstiffslackのクラウドファウンディングに協力したり、CDやレコードを買って応援したり、実際にお店に行ったり、あるいは見てみたいアーティストを考えてSNSで発信したり、stiffslackにある音楽を知って「こういうのいいな」って思ったりしてくれたらうれしいです。
stiffslackを起点に、名古屋から日本のエモやオルタナが変わっていこうとしている、その瞬間、その現場に携われるかもしれない。そんな希望を感じてます。
エモに、幸あれ。
iffslack/status/1215620461909856259?s=20
httpshttps://twitter.com/stiffslack/status/1215620461909856259?s=20://twitter.com/stiffslack/status/1215620461909856259?
「ライブハウス」Stiffslackに来てほしいアーティストについて②
ライブハウスとなるstiffslackに呼びたいアーティストについての記事の続きである。
ここからは超個人的に呼びたいアーティストであるが、海外バンド編についてこの記事では書こうと思う。
③超個人的枠(海外バンド編)
・Pinegrove
メンバーの個人的問題によるセルフリリースなどもあったが、2020年早々にでた新譜「Marigold」は過去最高傑作の仕上がりになっている。
新しく未来に向かっていこうとする彼らを、ぜひ暖かく迎え入れたい。
もし聞いていなければ、今すぐに聞いたほうがいい。ウィルコ、デスキャブ、レディへ、そういうバンドが好きな人に刺さりまくる。(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/marigold/1481626642
・Annabel
ウィーザーのようなポップさを持つエモリバイバルバンド、といえば自分はこれが一番好きだ。
数年前に来日もしたし、去年はAnnabelのメンバーも在籍しているバンド、what givesの来日ツアーもあったので、また呼ぶのは大変かもしれない。それでも見てみたい。(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/having-it-all/1111758354
・Foxing
エモリバイバルバンドの中で、というよりここ数年のオルタナティブバンドで最も過小評価されている気がする。
3rdアルバム「Nearer My God」はデスキャブのクリスがプロデュースに関わり、クイーンのような華やかさとミューズのようなダイナミクスが楽しめる素晴らしいエモ。
「2010年代のエモの名盤」という2019年の暮れにでた海外サイトのランキングでは堂々の第2位。
なのに認知度が低すぎる。これはもうstiffslackでライブをして日本に知らしめるしかないだろ。(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/nearer-my-god/1406947177
・Holding Patterns
JAWBOXを彷彿とさせるようなキレキレのエモリバイバルバンド。昨年stiffslackから1stアルバム「Endless」をリリース。これで呼ばないわけにはいかないだろ。
(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/endless/1460438183
・Pianos Become the Teeth
スクリーモ的なことも、ポストロック的なこともできる器用さがあるハードコアパンクバンド。そろそろ来日があってもいいんじゃないだろうか。とすればもちろんstiffslackは絡んでほしい。
(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/wait-for-love/1485071214
・Haal
Magnet School, The Life and Times と共に盛り上げていきたい、シューゲイザー的な要素も持つエモバンド。Magnet School の来日はあったが、彼らはまだだ。stiffslack は Shiner のラストアルバムの日本盤LPをライセンスリリースしたこともあり、そういう方面の音楽とは縁がある。Haalは他ではなく、stiffslackが招待して、stiffslackでライブをやってこそ輝くはずだ。
(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/s-t/1157121831
・Cloakroom
昨年ICEGRILLSの招待により来日ツアーをしたシューゲイザーバンド、NothingでもCloakroomのギターボーカルは参加している。先ほどのHaalと同じく、ヘヴィなエモを鳴らしてくれるロックバンドだ。新作に向けても活動しているとの話があり、来日に期待している。
1stアルバム「Further Out」はRun For CoverからあのHUMのMattを迎えて制作され、2ndアルバム「Time Well」はRELAPSEからリリースされている。
(↓ Apple Music)
https://music.apple.com/jp/album/time-well/1245245056
ほかにも呼んでほしい海外のバンドは山ほどあるが、とりあえず海外編はここまで。
次は国内バンド編。(次が最終回)
https://twitter.com/stiffslack/status/1215620461909856259?s=20
httpshttps://twitter.com/stiffslack/status/1215620461909856259?s=20://twitter.com/stiffslack/status/1215620461909856259?
「ライブハウス」Stiffslackに来てほしいアーティストについて①
2020年最初の記事である。早くも1月が終わろうとしている。
今年は始まってすぐに東京事変の復活とか色々な話題があるが、個人的に一番びっくりしたのはこれだ
『Stiffslack ライブハウス化決定』
詳細については、stiffslackの公式ページにある。
https://twitter.com/stiffslack/status/1215620461909856259?s=20
現在もクラウドファウンディング中である。ぜひ力を貸してほしい。目標金額は達成しているが、もっと集まればライブハウスの機材などが更によくなったり、豪華すぎるアーティスト招集ができる可能性がある。もっともっともっともっと、協力してほしい。もちろん自分もすぐにクラウドファウンディングに協力した。
あるいは、音源を買って応援でもいいかもしれない。日本が誇るエモ・ポストロック・ハードコアの総本山は宝の山である。ウェブや通販で買えるのはごくごく一部で、実際にお店にいくと信じられないものが沢山ある。
ライブハウス化に伴い、クラウドファウンディングは2月末まで、店舗の営業は3月末までが現在の予定となっている。クラウドファウンディングをするにしても、実際に音源を買うにしても、急いでほしい。
というわけで、音楽をやっているわけでもなく、ただの一人のファンであり客である自分のstiffslack愛をとうとうと語らせてもらった。
本題はここからだ。
stiffslackがライブハウスになる、と聞いた時から、どんな音楽に出てほしいだろう。どんな音楽ならstiffslackで映えるだろう。どんな音楽ならstiffslackのファンにも突き刺さるだろう。そんなことを暇なときは考えていた。
そこで、個人的に「ライブハウス」stiffslackに呼んでほしいアーティストを現時点でまとめてみることにした。
呼んでほしい枠は ①言わずもがな枠 ②絶対来るだろう枠 ③超個人的枠 の3つだ。
それではいこう。
①言わずもがな枠
stiffslackのファンが全員来てほしいと思ってそうなバンドがこの枠。
・JAWBOX
2019年、奇跡の再結成とツアーを行ったJAWBOX。まだ日本には来ていない。これをstiffslackが呼ばなくてどうする。観たい。『Mirroful』で泣きたい。
2019年のライブの様子↓
復活したJAWBOXのライブにも出演しているし、現行で活動している数少ないエモレジェンド。前回の来日ライブではstiffslackオーナーの新川さんが一番喜んでいて、泣いていたと聞いた。ライブハウス化を機に、再来日を熱望する。
・toe
stifflslackはお店側、toe側からも「世界で一番toeのCD・レコードが売れる店」として認められている。
そのtoeがstiffslackでライブをしないわけにはいかないだろう。実際、stiffslack15周年記念として、ハックフィンのワンマンライブもしてくれた。自分はそこにいた。エモの洪水を観た。その時、「孤独の発明」、「Past and Language」、「Song Silly」は聞けなかった。絶対にstiffslackでやってほしいよ。
②絶対来るだろう枠
20000%くらいの確率で来そう、というか既に出演が決まってそうな、自分の好きなバンドたちがこの枠。ありすぎるので詳細は割愛する。
Climb the mind / malegoat / the firewood project / Vacant / Mouse on the Keys / Folio / zArame / LITE / Mirror / ATATA / CARD / bed / Discharming man / Emitation / 4brothers / Sedwig / Deerafter / Loqto / Falls / Summerman / Hellohawk / doimoi / スーベニア / LOSTAGE / フラットライナーズ / threadyarn / cinema staff / Peelingwards / Haiki / My young animal / good luck with your fun / doesn't / akutagawa / room501 / ayutthaya / lang / eveparty / TV dinners / uniTone / SOSITE / Folks / quiqui / Fixed / nim / mass of the fermenting dregs
AND MORE
③超個人的枠
ほかの人の希望とか一切無視して、自分が呼びたいバンドがこの枠
羅列してしまうと記事が長くなってしまうので、この記事ではここまでとします。
(続く)
https://twitter.com/stiffslack/status/1215620461909856259?s=20
httpshttps://twitter.com/stiffslack/status/1215620461909856259?s=20://twitter.com/stiffslack/status/1215620461909856259?
超個人的2019年ベストアルバム
2019年も終わりが近づいてきた。たくさんライブに行って、たくさんの新譜を買った一年だった。
今年のベストアルバムは何か。SNSでは多くの投稿、意見がある。自分も一応考えてはみた。
ただ、他人の年間ベストをみていて、『本当に自分ひとりだけに突き刺さったんじゃないか』という、あまり取り上げられないアルバムがいくつかある。
というわけで、2019年最後のブログ記事は、そんな超個人的にツボにはまったアルバムたちをまとめた記事にしようと思う。というわけで、アルバムを3枚選んだ。ランキング形式で発表する。
第3位 Holding Patterns 「Endless」
リリースされてすぐにレビューを書いたので詳細はそっちで読んでほしい。
an-eastern-music-blog.hatenablog.com
レビューに多くのことを書いたのでここで改めて書くことはそれほどない。
とにかく聞いてほしい。切れ味がすごい。
第2位 the waterfalls 「Youthlight」、「In the blue lagoon」
三枚選んだといいながら、第2位はこの2枚というインチキなことをしてしまった。
東京のシューゲイザーバンド、the waterfalls の2枚同時リリースのEP。「Youthlight」と「In the blue lagoon」。
それぞれサブスクリプションで聴くことができる。
個人的には「赤盤」、「青盤」と呼んでいる。今年、シューゲイザーという音楽に完全にハマってしまった自分であった。国内外の素晴らしいシューゲイザーアルバムがでた2019年であったが、日本からでた作品では断トツでこの2枚が最高である。おそらく今年一番聞いたのもこの2枚。
それぞれを単独で聴いてもいいが、対をなす一つの作品だと思っている。「Youthlight」は『A long long sleep』という曲で始まり、「In the blue lagoon」は『The long long goodbye』という曲で終わる。この二つの曲はコード進行も似ていて、プレイリストで二枚を合わせると、一つのアルバムとしての始まりと終りをはっきりと感じられる。
肝心の内容についてだが、とにかく爽やかさが全面に出ているシューゲイザーだ。程よい疾走感がある。歌詞も長く多くを語るものではなく、シンプルなワードを繰り返す聞きなじみの良さも持ち合わせている。スーパーカーが好きな人にはたまらない音楽になっていると思う。
第1位を発表する前に、番外編として2つアルバムを紹介する。どちらも名古屋のバンドになってしまった・・・。
Sitaq 「Persons」
名古屋で活動するインディオルタナバンド、sitaq。積極的なライブ活動でじわじわと愛知県外にもファンを増やしている。何度か観ているが、観るたびに演奏がうまくなっていて、楽しいバンドである。
今作はそんな彼らの、11月末にでた1stミニアルバムである。この作品のレコ発イベントが鶴舞ハポンで行われたが、前売りの段階でソールドアウト。注目度の高さが証明された。行きたかった・・・。
絶妙なポップセンスとエモから影響されたような綺麗さがあるバンドだ。2020年にさらに大きくなるだろうから、今のうちから聞いておくことを勧める。
EASTOKLAB 「EASTOKLAB EP」
名古屋のドリームポップバンド、EASTOKLABの1st EPである。もともとはthe skateboard kids として活動していたが、改名。今作が改名後の初のにEPになる。
発表後はすさまじいと言っていいほど精力的に活動していた。毎週といっていいほど、名古屋を中心に日本の各地でライブをしていた。
今作の完全再現+新曲披露のイベントが鶴舞ハポンであったので行ってきたが、新曲のほうが圧倒的に多く、2時間近くのフルセットのライブだった。どの曲も素晴らしいし、数もあるので、恐らく2020年にアルバムかEPか、なんらかの形で新譜がでると思う。
シンセをたっぷりと使った、耳にやさしいドリームポップを聞かせてくれるバンドである。曲もミドルテンポのものが多く、ゆったりと浸るように聞くこともできる。シューゲイザー・ドリームポップ好きにとっては要注目の名古屋のバンドなんじゃないだろうか。
というわけで、番外編は終わり。2019年に作品をだして、2020年の期待値がすごい注目のバンドという位置づけで選ばせてもらった。
そして、第1位。
第1位 Drab Majesty 「Modern Mirror」
夏にリリースされた時から、結局今までずっと、自分の中の年間1位だった。なぜ誰一人としてこれを年間ベストに入れてないのかが不思議で仕方がない。
まず、どんなバンドか。
ロサンゼルスのゴス・ニューウェーブアーティストである。今作はプロデューサーにあのTelefon Tel AvivのJoshua Eustisを迎えての作品である。
収録曲、「Ellipsis」のMVがこれだ。
80年代ニューウェーブを現代に昇華させたアーティストはゴマンといるが、とてつもなく忠実で、それでいてモダンだ。絶妙な浮遊感とキャッチ―さがある。アルバム全編にわたってこれを楽しむことができる。PVがわざと古臭く作ってあるところもニクい。
スマッシングパンプキンズのサポートアクトをしたこともある。改めて言うが、なぜこのアルバムが話題にならないのかが今年最大の謎だ。
圧倒的に美しい。すべてが美しい。
もし聞いていないなら、今すぐこの記事を閉じて、このアルバムを聞いてほしい。
以上が超個人的な2019年ベストアルバムだ。
もう一度言う。
今すぐDrab Majestyを聞け。